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■▼
「ちきしょお、負けたあ・・・」
マラをヒクヒクさせながら、仰向けの後藤が目をギュッと閉じて悔しがる。
相当自信があったらしい。本当に悔しそうだ。
確かに俺も中盤までは何度も土俵を割りかけた。
これまで何本ものマラを攻め落としてきたのだろう。
「俺よお、今までこういうのであんまり負けたことねえんだよ。俺がクイクイって
頭振ったら大抵の奴は口放しちまうのに、お前すげえなあ。根性あるぜ。」
後藤が細い目をさらに細めて笑いながら、赤ら顔を心持ち傾けてみせる。
「俺見たことなかったろ?こないだ朝木さんって人に誘われて来たんだ。
あの人もめっちゃくちゃ強かったけど、寺田君も結構やるよなあ。」
「俺もこないだ入ったばっかなんですよ。」
「だろお? とりあえずEランクの奴を一人片づけてやろうと思ったら、これだよ。
お前Eランクの腕前じゃねえって。絶対。」
重厚で逞しい肉体をぐいっと起こした後藤のマラ先から、残ってたザーメンが糸を引
いて床に垂れ落ちている。
「デビュー戦で敗北かあ。先が思いやられるぜ。」
「俺もデビュー戦負けたんすよ。平井さんのきつい喉尺食らって。」
「まじかよ? へえー、ここってレベル高いんだなあ。」
後藤が分厚い胸の前で腕を組み、大きく首をかしげてみせる。
「・・・くっ・・・くっ・・・」
隣の試合場から聞こえるかすかな声に気づき、どちらからともなく俺と後藤が振り向く。
Eランク戦だ。手前に見える短髪・短躯で背中の分厚い男が相手を攻め込んでいる。
アンクルベルトを見ると「田中」と書いてある。
「・・・ぐっ・・・おうっ・・・」
奥の男の足がバタバタと動く。田中の頭が相手の太マラをくわえて前後に激しく揺れる。
奥の男は「岡野」と言うらしい。岡野は田中に比べるとやや細く見えるが、筋肉の付き
方は何かの組技系格闘技をやっていそうだ。
「・・・あああああああっ!!」
岡野の声が大きくなった。田中の責めが速くなっている。
岡野の反り上がったぶっとい竿。今まで何人の男を泣かせてきたのか。
前髪を短く立ち上げた田中の頭がしつこく揺すられると岡野の足がピンと伸びる。
「・・・くそ、すっげ・・・・」岡野が天井を向いてハァハァと息をつく。
対戦相手に力ずくでレイプされる岡野。顔をゆがめてマットに擦りつけ、
口をぽかんと半開きにしながら必死にギブアップ負けを拒む。
「・・ああっ、あっ・・・・・」
岡野の赤黒く逞しい肉竿をくわえ込み、ぐじゅぐじゅと大きな音を立ててみせる田中。
岡野の足がピクピクとうごく。目の焦点も定まっていない。
「よく耐えられんなあ・・・あんなになったら普通もたねえだろ・・・」
後藤が首をかしげて見せる。太マラはすでに完全に立っている。
俺の視線に気づいて、「なんだよ、見るなよー」とガチガチのマラを隠してみせる後藤。
さっきまでここで放出をかけてさんざんマラをしゃぶり合い、思いきりザーメンを搾り取られた
対戦相手に、今さら何を隠すというのか。
思わず俺は後藤の顔をふと見上げた。
「田中さーん! そろそろ楽にしてやれよおー!」
ギャラリーからヤジが飛ぶ。
田中がその声の方にチラッと目をやる。
次の瞬間、田中は相手の勃起マラをずぶりと口に押し込んだ。
「おおおおうっ!」
岡野の声が試合場の隅まで響き渡く。
37
■▲▼
「ぐはっ・・・あっ・・・」
試合場中央。岡野の勃ちきった股間をくわえ、田中がクチュクチュと音を立てている。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
グチュグチュグチュという断続音にあわせて岡野の足がガクガクと震え、目がうつろに宙を遊ぶ。
「ぐはっ・・・あん」
岡野の股間深くに田中の頭がめり込み、岡野の体がゆっさゆっさと揺れる。
「あはああああっ」
岡野の切なそうな顔。ただ必死にギブアップをこらえている。
「岡野さん責めろ責めろ!」
ギャラリーの声にはっと我に返り、岡野が田中の股間に頭を埋める。
「あんっ!」
次の一瞬で岡野の体が反り返る。田中の口技が効いたらしい。
「おおおおおおおおうっ」
オラオラと言わんばかりに田中が岡野の太竿を責め立てる。
電気に打たれたようにビリビリと効いている岡野。頭をブンブンと左右に振る。
技から逃れられない。マラの青筋がくっきりと現れている。
<クチュクチュクチュクチュクチュクチュ>
震える岡野の膝頭の間で、田中の頭が速く正確なリズムを刻む。
<クチュクチュクチュクチュクチュクチュ>
・・・・
ついに岡野の心が折れた。
「あう・・・ギブアップ・・・・・」
虫の鳴くような声と共に、岡野が田中の尻を叩く。
「いっぽん! それまでえ!」
門馬の声が、するどく道場に響きわたった。
「・・・おっし!」
田中が力強くガッツポーズし、すっくと立ち上がった。
おおおっという歓声。Eランクとは思えない、見応えのある試合だった。
畳に取り残された岡野はマラを弓なりに立てたまま仰向けに寝転がっている。
ザーメンは出ていない。放出戦を選択しなかったのだろう。
ややあって岡野が体を起こし、レフェリーに手を挙げられている田中を横目でチラッと見、
正座のまま両手で畳をどんと叩く。
衆人環視の中での公開レイプ負けが屈辱だったのかも知れない。
相手が田中でなければいい試合ができただろう。もし俺が相手だったら・・・。
岡野のマラはまだ弓なりに勃起している。とにかく、今回は田中の完勝だった。
やり切った充実感を表情に浮かべながら、周りの人間と談笑に興じる田中。
-
・・改めてみると、野性味あふれる男だ。
30代前半、肌は浅黒く、スポーツの現役全盛期を過ぎたものの、まだがっちりしたフレームを残している。
後藤のようなボリュームこそないものの、生ゴムのような質感が残っている体だ。
身長は160センチ台前半、身長は低いが相手をグイと見上げる迫力はなかなかのものだ。眉が濃く、
彫りの深い顔立ちが、アクの強そうな印象をさらに強めている。
何かの格技をやっていそうだが、田中のような人間は何をやってもそう見えるかもしれない。
試合で岡野を押しまくっていた割には、男根も強く勃起している。
相手を責めまくりながら興奮するタイプなのか。まあ岡野のやられっぷりを見ればなおさらだろう。
「さっ、行こうぜ。」
後藤に肩を叩かれる。・・・そうだ。次は準決勝戦にこの試合場が使われる。
荒井や橘がそわそわと準備を始めているのを後ろに見ながら、俺たちはロッカールームへ向かった。
38
■▲▼
シャワールームから戻ると、すでに準決勝のメンバーが試合場にあぐらをかいている。
第一試合場に荒井対中村。第二試合場に加藤対橘。
すでに一戦終えた後だが、緊迫感は消えていない。
丸山・平井といった強豪を見事うち破って準決勝に進出した荒井・橘をはじめとして、
ねばり強い福岡を2分半で攻め落とした中村、 神経を削り合うようなイカセ合いを演じた末に重岡を沈めた加藤も強敵だ。
荒井と中村の間には、見えない火花が散っている。
短めのパンチパーマに口ひげ、短い顎ひげまで蓄えた中村は、挑むように荒井にガンを飛ばしている。
もう30代後半か、40代ぐらいの貫禄を感じるが、選手としての衰えどころか、さらに円熟味を感じる。
荒井は、それを正面から受け止め、静かに中村の眼を見すえる。
対照的な両者だが、二人とも太マラががっちりと雁首をもたげて立っている。
二人の中で戦いはもう始まっているのだろう。
橘と加藤は二回戦の時のように落ち着き、少し視線を落として試合の開始を待っているが
ともに試合になると豹変し、口技をガンガン打ち込みまくることは既によく知っている。
どのような試合になるか、見物だ。
吉岡の合図に従い、座礼を交わす4人。
思い思いのビキニを脱ぎ、勃起した4本のマラが相手の前に突き出される。
視線が互いのマラに集中する。目の前のマラをどう料理するか、各々考えることはあるはずだ。
・・・しばしの沈黙。
「・・・はじめぇ!」
くちゅくちゅくちゅ・・・と複数の湿った音が響きわたる。
中村ははやくも荒井の太マラを奥までねじ込み、亀頭を強く喉に突き刺して頭を小刻みに動かす。
勃ちきった荒井のマラが中村の喉奥で強くこすれる。勃起したマラにはたまらない刺激だ。
荒井は中村の太マラを浅くくわえ、頭を回して中村のズルムケの亀頭を集中してこねる。
口からはみ出た中村の赤黒い竿部分も太くふくれ、血管が浮き出している。
荒井も中村も顔にこそ出さないが、マラを見れば表情の通りでないことが十分に見て取れる。
荒井vs中村の序盤戦は、互角だ。 互いに粘りつくような攻めを見せ、まだどちらも抜け出していない。
橘と加藤の方も、根気よく互いのマラを口でこね上げている。
互いの腰をがっちりと両手で掴み、巧みに頭を動かしてぐちゅぐちゅと音を立て合う。
やや橘の方がくわえが浅いか。加藤の方がしっかりと奥までくわえて大きな振幅で頭を動かしている。
と言っても加藤有利とは言い切れない。
2回戦で橘は同じ攻め技で平井を豪快にいかせている。
こちらもなかなか試合が動かない。互いの腹のさぐり合い、理性の削り合いが延々と続く。
「んん」
くぐもった声とともに、中村の腰がぴくんと動いた。
効いたか。荒井の責めのピッチが上がる。
「ぐ・・・んんっ」
中村の腰が小さく跳ね、足が突っ張る。
足先も動いている。さすがに中村、荒井の技に大崩れはしないが、相手の技が効いているのは確かだ。
攻める荒井もただではすまさない。中村の大ぶりのマラを強く舌でこね上げ、ぐちゅぐちゅと高い音を 立てる。
「うん」
曇った中村の声。さすが準決勝戦、さしもの強者も苦しげな表情を見せる。
荒井がしつこく頭をしゃくる。マラ感度が強い序盤戦、できることならここで一気にしとめてしまいたい。
中村の右足が浮く。何かを探し求めるように、足の先がくいくいと動く。
荒井の頭がクイと動く。中村の足先がカクと角度を変える。
荒井のマラ責めの快感を知る俺のマラが、むくむくと勃起してきた。
福岡に攻める暇も与えず仕留めてみせた中村が、どれだけ相手の攻め技に耐えられるかよく知らない。
中村の責めの止まり具合を見る限り、効きっぷりが演技である確率も低い。
中村・・・このまま一気に・・・???
39
■▲▼
突如、中村が荒井の尻を両手に持った。
「?」
中村がそのまま荒井の腰をぐっと自分の顔に引き寄せる。
「<ずぶり>おぅっ」
観衆がどよめく。 中村ではなく、荒井が口を放した。
荒井が我に返ったように中村のマラをくわえ直す。
観衆はまだざわついている。・・・先に口を放したのは荒井。
俺がおもわず重岡の方に顔を向ける。
「不意打ちが効いちゃったんすかねえ。あんだけ押してるのに・・・。」
試合場の方は何事もなかったかのように続いている。
・・・また中村の太ももが開いた。
荒井の口の端から、真っ直ぐにそそり立った中村の男根の裏っかわが逞しく覗いている。
「やっぱ効いてるよなあ、中村さん・・・」
「おうっ」
今度は向こうから声が聞こえる。
加藤だ。対戦相手の橘に腰をきつく抱かれ、小刻みなバイブを食らって上体が揺れている。
「おっ! きまってんなあ!」
俺の後ろで、40過ぎぐらいのオッサンが大きな声を上げる。
「あっ・・・あっ・・・・」
加藤が上体を反らし、よじりながら天井に向けて何度もため息をつく。
橘の方はよく見えない。激しくよじれる加藤の腰を両腕で抱きかかえ、その中に頭を深く埋め、
上下左右に頭を激しく震わせている。
「おおおおおおおうっ」
加藤の足が内股ぎみに橘の顔を挟む。
向き直った加藤が眉間にしわを寄せ、ウンッ、ウンッ、と前屈みに痙攣する。
恥ずかしさをかなぐり捨てて、橘の責めをこらえきるつもりらしい。
橘がマラをくわえながらちょっと上を向く。
「おうっ!」
また加藤が上体を反らす。
「すげえ責めだなあ・・・加藤君もうやべえんじゃねえの?」
「おうん!!」
加藤が目を血走らせながら、上を向いてハァハァと息を整える。
目が潤んでいる。橘の舌技がかなり効いているようだ。
重岡の再三再四の責めをこらえぬき、逆に攻め落として準決勝の切符を手に入れた加藤。
その加藤がここまではまったく良いところがない。
下手すると橘の技にかかって一方的に負けてしまうだろう。
「あれはきついっすよ・・・」
重岡がつぶやくように言う。
「俺もね、こないだ橘君に負けてリベンジ狙ってたんだけど・・・
もし加藤さんに勝って橘君と戦ったとしても、あれじゃな・・・こらえきれねえよ。」
眉をぐっと寄せ、厳しい表情で試合場を見る重岡。
重岡の視線の先で反り返っているのは、加藤ではなく重岡の身体なのかも知れない。
40
■▲
「・・・くっ・・・くっ・・・」
荒井の責めは続く。頭がくちゅくちゅと動かして、中村の亀頭をこね上げる。
「はっ・・・ああっ・・・」
苦しい息をつきながら、かろうじて顔を持ち上げた中村。顔はまだ苦悶の表情のままだ。「ぐむっ」
荒井のズルムケをほおばり直す。
「中村さんガマンガマン!」
奥から丸山らしき声が聞こえる。
丸山は荒井の攻めを「ガマン」できなかった口だが。
「うん・・・あ・・・」
荒井が頭をゆっくりと回す。中村の右足の先がクイとつっぱる。
鼻息を荒くしながら、中村が大げさに頭を回してグチュ、グチュ、と音を立てる。
荒井の太い男根が、青筋を浮き立たせながらぐるぐると回っていく。
「うん・・・」
しばらくして荒井が腰を引く。
中村が追いすがるように腕を回し、荒井のマラを喉に深々と突き刺した。
またもびくんと反応する荒井の下半身。
「おっ、効いたねえ。」
隣で観戦する重岡がアゴをなでながら興味深そうにつぶやく。
ふと、中村がぐりんと頭を回す。
「・・・・!!」
荒井が口を放した。目を見ると、かなり血走っている。
「?」
俺が身体を乗り出す。・・・何が起こっているのか。
中村が深く頭を沈める。
「かはっ」
電気ショックのように荒井の両足が軽く浮いた
頭を沈めたまま、中村が亀頭責めで丹念に硬直させたマラをぐいぐいと洗う。
「ぐはうっ!」
荒井の身体がエビのように反る。完全に形勢逆転だ。
<バンバンバンバン>
「一本! それまでえ!!」
第2試合場の決着がついた。
加藤が仰向けに身体を横たえ、ハァハァと荒い息をついている。
その向こうで、橘が門馬に手を挙げられている。
顔が嬉しそうにほころび、胸の当たりにべっとりと白いものがこびりついている。
やはり、加藤はあのままこらえきれなかったようだ。
目をギュッと閉じて立ち上がれない加藤。
・・・ここまで一方的にやられるとは思わなかったか。
<ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ>
中村の高速しゃぶり。荒井の太マラで口を洗っているような動かしっぷりだ。
荒井のふとい腰が不規則に揺れる。何とかツボ責めを回避しようとしている。
しかし、中村はうまくパンチパーマの頭を荒井の股間深く沈めて、荒井の腰振りに対応している。
「・・・あっ!・・・あおっ!・・・」
何度かツボをうまく当てられ、荒井の悲鳴が試合場に響く。
中村が、荒井のケツをガッチリと固定する。
「?」
硬く突っ張った荒井のマラをぐぐっとこじ入れた。
「<ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ>あおおおおおおぅっ・・・」
強い振動。大きめのマラを2センチほど残して強く刺激する
「・・・・・・」
目をぎゅっと閉じ、口をへの字に開き、ぴくぴくとエビ反る荒井。
中村が激しく追い込む。
「がっ・・・あっ・・・・」
追いつめられた荒井の赤ら顔が空中の一点を見つめる。
「こりゃ、きまったね」
重岡が腕を組み、眉をぐいと寄せてぽつりとつぶやく。