027 田中vs日高
いかせ合いのリング。
その中央に、二人の男が立っている。
一人は、田中。30代の後半に片足を突っ込んだばかりの、落ち着いた男。
柔軟な筋肉が全身を覆ったスポーツマン。短髪で若々しく、30代前半といっても通用する。
新人との対決に合わせて選んだケツ割れから鍛え込まれた太い足が覗き、その間から上向きに
力強く立った太マラが布地を強く持ち上げている。
勃起すればするほど不利だが、こういう試合の前では勃起しない奴などいない。
ましてや相手は新人とはいえ、フレッシュマンを2タテにしたといわれる男。
序盤から自分のマラにどんな技を仕掛けてくるか分からないとあれば、立たずにはいられない。
そして、もう一人。
対戦相手の日高だ。
リングのサイドロープをまたいだときから、おおっ、と声が上がった。
体がでかい。上背はないが、親に与えられた部位全てが太い。
どんなスポーツをやっていたのか、がたいのいい連中の集まるこの道場にあって、175
センチの体を覆う筋肉がどこも分厚く異彩を放っている。
白いケツ割れもはち切れんばかりにその股間を覆い、その下から斜めにおさめられたモノが
一部顔を覗かせている。
レフェリーが二人を中央に呼び、二人がケツ割れを脱いで向かい合う。
田中もなかなかいいものを持っているが、日高に比べるといささか見劣りしてしまう。
上に反り返った太いマラ。20センチはありそうなモノは太く、カリもくっきり張っている。
年齢は20代半ばのようだが、それをこえた落ち着きを感じさせる。
確かに、そこら辺のフレッシュマンでは太刀打ちできなさそうだ。
二人がにらみ合いを始める。温厚な田中も、こうやって向かい合うときはさすがに一頭の獣だ。
若い日高のするどい視線をがっちりと受け止め、跳ね返すような気迫を日高にぶつけている。
「田中、若いのに負けるなよー」 「日高、遠慮しないで搾り取ってやれー」
会場の声援が、リング中央の二人にかかる。
レフェリーの指示で、69に組み合う。互いの勃起したものを、相手の鼻先に差し出す。
こうなったら、もう後には引けない。無事にリングを降りたかったら、自分が相手を攻め落
とす以外にないのだ。
「・・・はじめぃ!」
田中と日高ががっぷりと組み合う。
ぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てんばかりのフェラの打ち合い。
日高の股ぐらをいっぱいに開き、舌の柔らかさを駆使して巧みに日高の亀頭を呑み込む田中。
鍛えられた舌や喉の繊維が、無防備な亀頭にねちっこく絡まる。
ベテランならではの攻め技のうまさは、食らった者にしか分からない。
亀頭の皮膚が強そうな日高だが、あの舌をダイレクトに食らっては無事なわけがない。
わずかではあるが、大きく開かれた股ぐらの付け根の筋肉がピクンピクンと動く。
当然攻めている田中にも見えているはずだ。これは闘いの上でマイナスになる。
しかし日高も負けていない。
田中の男根を右手で固定し、亀頭をねじるように頭を左右に動かす。
厳しい拷問技だ。完全勃起してふくらみきった亀頭に、日高の口が強くこすれる。
ベテランの厳しい責めを食いながらここまでの技を繰り出せるのは、強い精神力の証拠だ。
がっちりと握った田中の太い竿を見つめながらグチュグチュと頭を前後させ、側面をねっとり
と責め立てる。
ときおり田中のケツの筋肉がピクッと動き、右のつま先が伸びる。
ベテランとはいえ、無防備の亀頭をここまで刺激されたらきつい。
日高が田中の左太ももを脇の下に抱え込み、右ケツに手を当てて男根をさらに押し込む。
田中の右足がピンと伸び、ひざが揺れる。
「いいぞ、日高!」
しかし次の瞬間、日高の体がガクンと揺れる。
田中が相手の右ひざを手で押して股ぐらを強く開きながら、グルングルンと頭を回している。
「・・・・ぐ・・・・むん・・・・」
条件反射で日高の腰が引き、左右に揺れる。
田中の口がスッポンのように日高の亀頭に吸い付き、放さない。
ぐいん、ぐいん、と田中の頭が回る。
「・・・おぅっ・・・」日高の口から田中のマラがぼろんとこぼれ落ちる。
「・・・・・・・!」
満場の歓声を受ける中、田中がぐるんぐるんと頭を回す。
田中の口からはみ出た日高のマラが、硬直して突っ張ったまま一緒にぐるんぐるんと回る。
日高のでかい体がガクガクと動き、腰を何度も突き上げる。
田中の腕にロックされた日高の両腿が、太いスジを浮き上がらせてピクピクと動いている。
「・・・ぐっ・・・・うん・・・・」
右足がバタンバタンと動き、足先がマットをひっかく。
口を半開きにして浅く何度も呼吸し、目が前方を見据えたまま視線をぼうっととろけさせる。
守るものが何もない股ぐらの中心では、対戦相手の頭が小刻みに動いている。
「・・・むぅん・・・!!」日高の上体が大きく反り上がり、後頭部をマットにつく。
「日高、力を抜けー!」ギャラリーからオッサンらしい声が掛かる。
怒ったように日高がガバッと上体を起こし、再び気力を奮い起こして田中に襲いかかる。
田中のケツをぐぐっと引き寄せ、まだ弓なりに反っている先輩のマラを強くくわえる。
しかし田中がぐるんぐるんと頭を回すとあっさりと口を放し、体を右によじるように反り返ってしまう。
「あああーーー!」開かれた両足をピンと伸ばし、腰をガクガクガクと振る。
「日高、ギブアップしろー!」
会場の声に、日高がブンブンブンと頭を振って拒否する。
「イ・・・イヤっす・・・・おおおおおぅっ!!」
田中が日高の男根を半分までがっぽりとくわえる。 その攻めに再び日高がガクンと反り返る。
「・・・・かはっ・・・」
田中の腰に手を当てて太い腕を突っ張ったまま、日高がのぼりつめていく。
「いかん! レフェリー試合を止めろ!」
その声に我に返ったのか、レフェリーがあわてて二人の間に駆け寄る。
しかしそれも遅かった。
日高が田中に男根を呑み込まれたまま、ガクンガクンと痙攣している。
「・・・・・・・」
【がくん】 【がくん】
日高がぎゅっと目を閉じ、口を大きく開けたまま体をピクピクと跳ねている。
いってしまったようだ。 田中は慣れているように、そのままの状態で日高のザーメンを
受け止めている。
【がくん】 【がくん】
放出が止まらない。田中は日高のタマのあたりを見つめたまま、頬を膨らませてそれを受ける。
しばらく立つと日高の足の力が抜け、田中の肩のあたりにダラリと落ちる。
レフェリーが用意してあったコップを差し出すと、田中がゆっくりと口を放してコップに向
かって口を開ける。
多量の白い粘液が、コップに向かってどろっと垂れ落ちる。
若いだけあって、すごい量だ。強烈な責めで作られた唾液のアワと混じって、濃い液体が糸を引いてコップにたまっていく。
カンカンカンカンとゴングが鳴り響き、大きな拍手が鳴り響く。
「いっぽん!」会場から声がかかる。田中が笑みを浮かべてその声に応えた後、再びコップに白いつばを吐く。
日高は上を向いてハァハァと息をしたまま、まだ動くことができない。
今日は壮絶な放出負けを喫してしまったが、相手が田中ならば仕方がない。
試合は一方的な内容に終わったが、序盤は田中の足を伸ばしてヒクつかせる強烈な責めと
粘りを見せた。
あれをやられては、田中も安穏とはしていられない。
同じ技で日高にリベンジされる日も、そう遠くないかも知れない。
それは、未だに上反りに勃起して回復していない田中の男根を見れば、自ずから明らかだ。
田中が再びケツ割れをはき、やっと起きあがった日高の肩をぽんぽんと叩く。
振り向いた日高が、でかい体を縮めるように背中を丸めて田中に礼を返す。
「すげぇ試合だったな!」 「いやぁ、何とかごまかしたっす」
会場の人間と会話を交わしながら田中がリングを降り、シャワールームまで歩いていく。
俺と目が合うとニッコリと笑って会釈をしてきた。「ひと仕事」やり終えたような顔だ。
リング上の日高は頭を掻きながらまだ股間から糸を引いているものをタオルで拭き取り、
周りに汚したものを丁寧に拭き取っている。
その分厚い背中が哀愁を感じさせるが、心の中はもうリベンジに向かっているかも知れない。
田中も、また一人強い男を敵に作ったようだ。