41
■▼
「・・・うん!・・・うん!」
身体を揺すり、必死に抵抗する荒井。
<バタバタバタバタ>
腰を揺すられたせいで、荒井の柱が少し横向きに刺さっている。
しかしこれにも動じず、冷静に頭を振りたてる中村。
「うんんんん・・・・!」
中村がマラ先をくわえて小刻みに頭を振る。亀頭集中攻撃だ。
荒井の太い腰が目に見えて動揺している。何度も畳の上に荒井の腰がぶつかって重い音を立てる。
まんまと荒井の腰の抵抗を振り切った中村。
もう一度ガッチリと荒井の腰を抱きとめる。
「―――<ずぶずぶずぶ>あうううっ!」
またもマラを深く沈められ、重低音の呻き声を張り上げる荒井。
「んっ・・・んっ・・・んっ・・・」
中村の頭が小刻みに動くにつれ、荒井の頭が不規則にぐるぐると回る。
俺はただあっけにとられて試合を見守る。
・・・こんな荒井の姿を見ることになるとは思わなかった。
それから30秒後。
「あっく・・・だめだ・・・!!」
荒井が、蚊の鳴くようなか細い声とともに、ばんばんばんばんと強い畳の音。
「一本! それまでぇ!」
荒井のタップを受け、吉岡が大きな声で一本を宣した。
中村がくちゅっと技をはずす。
荒井のザーメンが、どくん、どくんと一直線に噴き上げる。
おおおー、と言う会場の低い声。・・・よく粘ったわりにはなかなか濃い液体だ。
中村が、口をムグムグと動かした後、プッと荒井の下腹の当たりにつばを吐きかける。
「・・・しょっぺえ・・・」
15分近く荒井のガマン汁を受け続けてきて、しょっぱいのは当然だろう。
荒井は何の表情もなく、ただハァハァと息をついている。
「一本勝ち!」
吉岡が、立ち上がった中村の手を高々と挙げる。
中村の完全勝利。荒井から搾りとったザーメンでドロドロになった身体を拭くこともなく
嘲るような表情で勝利宣言を受けている。
シャワー室からすでに帰ってきていた橘の顔をぐいっとにらみつけ、スタスタと一人で歩いていく。
荒井は、まだ仰向けにピクピクと痙攣している。
目をギュッとつぶり・・・よく見ると、口の右側にヨダレが垂れている。
試合中は見えなかったが、最後の怒濤責めで思わず垂らしてしまったか。
相手の攻め技によだれを垂らすほど効いてしまった屈辱。・・・そして、ギブアップ負け。
そういう屈辱を、一心に耐えているようにみえる。
マラは、依然半立ち状態。
今まで起こっていた事実を、一番確実に証明する「物体」だ。
ややあって、荒井がすっと立ち上がる。
マラはすでに勢いを失っているが、遠目に見ても大きく重量感たっぷりだ。
中村に吐きかけられた唾をぬぐうこともなく、マラをブラブラさせたままシャワー室へ歩く荒井。
またも中村の前に、一人の男がマットに沈んだ。
42
■▲▼
「はい、決勝までもう一度休憩に入ります。やりたい人いますかー」
吉岡が手でメガホンを作って呼びかける。
後ろからとんとんと肩を叩かれる。
振り向く。・・・さっきの試合で岡野を破った田中だ。
「お願いします。」
田中がニコニコ笑いながら言う。
「ああ・・・」
しばし、戸惑う。
近くで見ても、やっぱり筋張ったいい身体をしている。
俺も格闘技は長くやってきたが、ケンカしたら勝てるかどうか・・・。
眉が濃く、意志の強そうな顔立ち。それだけでも強そうだ。
田中の手をぐっと握る。
「わかりました。よろしくお願いします。」
二人は力強く握手を交わした。
「ええと、寺田君と田中君だね。この二人の対決はEランクの事実上の決勝戦かな。
もう一組は・・・おお、後藤さんと、平井君か。」
振り向くと、後藤が平井を引っ張るように試合場に上がってきた。
俺の話を聞いて興味を持ったのだろう。一回噴いてる同士でバランスも取れる。
あと30代半ばぐらいの男が一組。こっちはCランクだろう。
「あと坂口さんと長井さんか。こっちも因縁ですねぇ。・・・ええと、募集はここで切ります。
あともう1回決勝前に組むので、またその時に募集しますよ。」
そういってゾロゾロ出てこようとするのを止めると、「さあ、はじめますよー」と声を掛ける。
イエローのビキニを履いた田中と、第1試合場で向き合う。
田中は軽く勃起して、ビキニの左半分がくっきりと膨らんでいる。
俺のも結構大きくなっている。思わず顔を見合わせて、照れくさそうに笑う。
座礼を済ませ、ビキニを下ろして至近距離で向き合う。
勃ち方にもよるが、やや田中の方がでかいようにも見える。
ズルムケの亀頭がプルンと張っていて、うまそうだ。
「―――はじめぇ!!」
ガッチリと組み合う。
<グチュッ>
俺のマラが田中の口に押し込まれる感触が、脳天を貫く。
・・・うまい。
思わず足を動かしそうになるのを慌ててこらえる。
俺も田中の太マラを口に押し込んだ。
ちょっぴり塩味のきいた亀頭。ボリューム満点に俺の口をふさぐ。
ふとい裏スジを軽く反り上げ、頭を動かして丹念に亀頭を洗う。
亀頭が少しぷくっと膨れる。・・・ようし。気持ちいいか。
田中の締まった腰を強く抱きこみ、ぐぐっと太マラを押し込んで断続的に洗いつづける。
俺のタマに田中の強い鼻息がかかり、がくんと膝が伸びる。
<よっしゃ、効いてる>
責めを続ける。 一気に攻め落とすチャンス。
43
■▲▼
「<ずぶり>!!」
不意に、俺の亀頭を強い官能が襲う。
田中に強く亀頭をくわえ込まれた。
<ぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐん>
田中の連続技。
俺の硬く反ったマラに、この波状攻撃はつらい。
官能の波が押し寄せてくる。・・・・勢いを一気に引き寄せる、田中のチカラ技。
<・・・わ、技を止めねえと>
田中のでかいチンコを半分残し、先端に強い技を何度もかける。
プラムのような亀頭が、俺の口蓋にぐいぐいとこすれる。
「うん、うん」と言いながら、ガンガン頭を動かしてくる田中。
ぐんぐんぐんぐん、と俺の竿に強烈な快感が走る。
あんなにめちゃくちゃ責めてるのに、一撃一撃が重い。
(何でだ?効いてねえのか?)
<ぐんっ>
(おうっ)
俺の身体がびくんと跳ねる。
<ぐんぐんぐんぐんぐんぐん>
俺のマラを90度に固定し、真っ直ぐ小刻みに畳みかける田中。
(うまい・・・うまい)
田中の腕の中で俺の腰がヒクヒクと跳ねる。
<ぐんっ>
<ぐんっ>
田中の攻め技にことごとく反応する俺。
(くそっ、やっべえ)
「田中さんいいよー! そのまま一気にいかせろー!!」
ギャラリーからヤジが飛ぶ。
(んだ、ちきしょう・・・・)
足をヒクヒクさせながら、もう一度田中の亀頭を喉に突っ込む。
<ぐんっ!>
とっさに責めを合わせられた。
「―――あうっ!」
たまらず俺がマラを放す。
わーっ、とギャラリーの歓声。
<ぐんぐんぐんぐんぐんぐん>
田中の強烈なディープスロート。俺の裏スジを強烈に喉で洗ってくる。
(ぐへっ、強ぇ)
俺はぐいっとそり返った田中のマラを目の前にしながら、その前でぶるぶる震える。
反撃しようとして今俺が密着したら、田中の強烈なフィニッシュホールドの餌食になってしまう。
それぐらい、俺は追いつめられている。
「ギブアップ?」
吉岡がいつの間にか、俺の前に伏せてギブアップを聞いてくる。
「ノー、ノー・・・<ずぶり>あううう!」
俺の答え際に、田中が合わせてきた。
(姑息なんだよ、この野郎・・・)
でも効いた。・・・何げに駆け引きを知ってやがる。
いつの間にか、静まりかえっている場内。
他の試合の責め音にまじって、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅという田中のフェラ音が響きわたる。
(くっそ、これじゃまるで一方的な試合じゃねえか・・・)
ギャラリーも、田中の怒濤の責めっぷりを一心に見ている。あと俺の足の動きと、苦しげにあえぐ顔。
(ズリネタにするつもりか、こいつら・・・・)
こいつらの前でよがって、噴いて負けるなんて、ぜったいに嫌だ。
(でも俺・・・もう・・・)
44
■▲▼
「・・・<ぐんぐんぐんぐんぐんぐん>おふっ、あうっ」
田中は俺を休ませてくれない。腕の中でバタバタと跳ねる俺。
俺の腰振りを田中はうまく首で吸収し、受け流しながらそれを責めに利用している。
「くっそ、んんん」
第1試合場の中央で、怒濤の攻めにひたすら耐える俺。
「ほら田中さん、一気にいかしちゃえよー! もう相手余裕ないよー!」
(うっせえんだ、このやろう・・・)
ヒクヒクしながら、口をだらしなく開けてハァハァと息をする。
俺の腰を押さえていた田中の右手が離れる。
ふと見たら、ガッツポーズしている。
(くっそ・・・こんな脳筋野郎の技で、俺・・・)
<ずんっ>
苦しまぎれに田中の喉を突き上げてやる。
ムッとしたのか、田中が俺の腰をガッチリと固める。
怒濤の喉フェラ。思いきり掛けてくる。
「んんんんんんんっ!」
俺がぐいと足を伸ばして硬直させる。
振幅を上げてくる田中。一気にしとめるつもりらしい。
(引っかかったな)
田中の喉フェラはあまり効かない。
力任せにやれば、どんな技でも俺からザーメンを搾り取れるわけじゃない。
(回復だ、今のうち・・・)
「<ずぶり>―――あうん!」
田中の不意の攻撃。思わず足を開く俺。
田中はまたディープスロートに切り替える。
(よっしゃ・・・まだわかってねえ・・・)
足を硬直させてヒクヒクしながら、もうしばらく隙をうかがう。
(よし、いくぞ)
田中の肉柱をくわえ、喉に田中の突っ張り切った亀頭をずんと突き立てる。
「!」
ビクン、と田中の足が突っ張る。
(へへ、油断したろ)
頭を右に倒し、
「<ずぶり>んんんっ!」
ぐぐっとマラをねじ込む。
(もう一度・・・)
右に頭を倒したまま、またぶすり、ぶすり、とマラを押し込む。
「<ずぶり>おっ! <ずぶり>んんっ!」
ビクンという反応とともに、田中の右足が前に浮く。
俺はすかさず、その足をガッチリとロックする。
「?」
足の重みを利用して、頭をねじ込みながらグンと右腕だけで腰を引く。
<ずぶり>
田中の右亀頭が、強く下向きに突き刺さった。
「ぐはあっ!」
田中が、たまらず口を放した。
(―――チャンス!!)
45
■▲
<ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ>
ぴくぴく跳ねる田中の腰を力ずくで制し、頭を動かして派手な音を立ててみせる。
カリが張って太い田中のズルムケ。くわえるだけでもアゴに負担がかかる。
でもここで田中を攻め落とさないと、俺も余裕はない。
「くっ・・・ああっ」
田中が腰をねじり、引き込んで逃げようとする。
(効いてる、効いてる)
俺は当然放さない。ガッチリ抱え込んだ左足付け根を引き寄せ、ずん、ずん、とマラを押し込む。
「ぐへえっ・・・」田中の切なげなため息が洩れ聞こえる。
(まだ足りない)
強く刺さったマラをくわえたまま、大きくうなずいてやる。
「・・・くっ・・・あ・・・!!」
田中が大きく吼える。
(もっと・・・もっと)
<ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ>
手をついて反り上がる田中。責めててハッキリと分かる。
(逃がさん)
左足で田中の腕を払う。
つっかえ棒を失った田中の身体が左向きに畳にずしんとぶつかる。
「あああああああうっ!!」
亀頭をもろに意識した責めを畳みかける。
横向きにねじれた状態のまま、田中がビリビリと効いている。
俺の渾身のバイブ。チャンスは絶対に逃がさない。
俺の足に時折ぶつかる田中の顔。ブンブン振っているらしい。
熱狂するギャラリー。土壇場の逆転劇に沸いている。
「ワン! ツー!・・・」
向こうの方でカウントらしき声が聞こえてくる。
横目で見ると・・・平井達ではない。
後藤が平井の両足を固め、ぐいぐい頭を動かしている。
平井の足が、内股気味に後藤の頭を締め付ける。
(効いてんな、平井・・・Dランクあぶねえんじゃねぇの?)
「・・・うっく・・・うっく・・・」
田中の動揺が、体を通して伝わってくる。
俺の技から逃れたい一心で、腰を前後左右に振っている。
(逃がさねえっての)
<ずぶり><ずぶり>
「あう」
田中の身体が少しねじれる。
<ぐりぐりぐり>
首を何度もひねって、刺激箇所を強く散らす。
「おおおおおおうっ」
田中が反りあがる。
(ここまで勃起したら、何やっても効いちまうよな)
もう一度突っ込んでやる。
<ずぶり><ずぶずぶ>
田中の分厚い胸板が俺の太ももに触れた後、また反る。
(そろそろ、いいかな)
<ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ>
「かはっ・・・」
畳みかける。・・・単調で、強い刺激。
俺の顔をはさむ田中の太ももが痙攣し、ぷるぷると震える。
(イけ、こら)
<ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ>
時間はたっぷりある。いつまででも俺は粘ってやる。
・・・・・・
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