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071  ダブル戦

​(堀野vs重岡、タケ戦)

「・・・うっ・・・・うんっ・・・・」

平日の道場。俺が若い奴に稽古をつけている。

 

「・・・あっ・・・・・あっ・・・・」

相手は20代後半ぐらいで俺より体がでかく、あらゆる部分の元気がいい。

フレッシュマンの大会でかなりいいところまで行ったようだが、まだまだ俺の

相手ではない。

俺は相手の腰を両手に挟み、口いっぱいにくわえこんだプリプリ

の亀頭を何度も、何度も味わう。

 

 

「・・・・んっ・・・むんっ・・・・」

俺のマラをくわえたまま、相手のうめき声が聞こえる。

ちょっと腰を引くが、俺が強引に引き寄せて亀頭を奥に突っ込み、

頭をグルグルと回してやる。

「・・・・おぉうっ!」

俺のマラが、相手の口からボロンと落ちる。

 

「《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ》・・・・・・おおおおおおーうっ!!」

俺の細かい頭の動きに、相手が頭をぶんぶんと振って苦しむ。

「立たせ捕り」の練習だ。・・・まだまだレギュラーの試合には

使えていないが、若いのをいたぶるには十分な威力を発揮する。

 

「ほらほら、ギブアップか? まだ5分たってないぞぉ!」

俺の後ろから、このごろフレッシュマンの面倒を見ている門馬の

声が聞こえてくる。

「・・・あ・・・・だっ、大丈夫っす・・・あう・・・・・」

若い奴の答え際を狙って、頭をグルグルと回してやる。

「・・・・あああっ!・・んがっ・・・・・・・ああああうぐ!!」

若い奴のケツが揺れる。攻めを逃れようとしているのだろうが、

肝心の竿が深く俺の喉に突き立っていては無理だ。

「ほらほら、がんばれ! これじゃレギュラーの試合に出せんぞ!」

門馬がニヤニヤ笑いながら、奮闘している若い奴を鼓舞している。

 

 

しかし、俺はそっちの方を見ていない。

俺の腕の中で暴れる相手の股ぐらごしに、むこうでやってる

「練習」に目を注いでいるのだ。

向こうも、かなりクライマックスに来ている。

 

一方が相手の腰をがっちりと固め、渾身の喉技を叩き込んでいる。

ともにレギュラー選手。二人とも、俺が何度となく対戦してきた猛者達だ。

二人ともがっちりしているが、手前で攻め込んでいる方が色も浅黒

く、ワイルドな野性味を感じさせる。

色白もかなりの使い手だが、色黒に強い喉技を使われ、かなり動揺

しているのが足の動きで分かる。

 

 

 

見慣れた色白の方の五分刈り頭。普段は黒縁眼鏡をかけたいかにも

実直そうな男だが、今は眼鏡をかけていない目がするどく相手の股

間をぐっと見つめ、自分に出来うる渾身の技を叩き込んでいる。

しかし反対側で短髪のぼさついた頭をぐいぐい動かすレスラー体型の色黒男に比べると、迫力負けは否定できない。

 

他でもない・・・堀野が、重岡をぐいぐい責めているのだ。

 

 

「・・・・うん、く・・・・」せっぱ詰まった声を上げながら、怒ったような顔で

必死に頭を振る重岡。

この男が攻め負けるのは最近見ていない。ついこの間も試合で俺を破り、

栗原に挑戦する気満々だった男だ。

実力的には堀野より数段上だったはずだが、相手の堀野もグングン力をつけていた。

・・・それにしても、わずかの間にこの男も追いつかれてしまったのか。

 

 

必死に攻める重岡。相手の腰を固める重岡の太い腕が強くこわばる。

それをからかうように、堀野の頭がグリングリンと動く。

こっちを向いている重岡の顔が赤くなってきた。強い鼻息の音。

堀野の頭の動きが不規則に変化する.。・・・・思わず重岡がマラを放しかける。

しかし、ハッと我に返ったように重岡が攻めに戻る。

堀野の攻めは止まらない。 重岡の膝が、ガクガクと動く。

 

持久戦。スパーに時間制限はない。

堀野の攻めを終わらせるためには、自分が堀野をギブアップさせるか、もしくは、

重岡自身がギブアップする以外に道はない。

重岡は負けん気の強い選手だ。自らギブアップすることはほとんどない。

「重岡頑張れ頑張れ!攻めねえとやられちまうぞ!」

堀野の猛攻の前に、重岡の攻めが止まっている。

重岡が顔を真っ赤にして対戦相手の股間の前で頭を動かす。

それでもしばらく時間が経つと、重岡が堀野のマラをくわえながら大きく

息をつく。攻めがピタッと止まる。

・・・あの重岡が、格下の堀野に完全に攻め負けているのだ。

 

 

 

二人の間を濃密な時間が流れる。 ・・・開始5,6分ぐらいだが、重岡

には20分以上に感じられるはずだ。

時間は無情だ。二人に責め合いを止めてはくれない。

しかし、何分か後には必ず決着がつく。 ・・・この二人の勝負に引き分けという言葉はない。

そして、ギブアップという言葉もない。どちらも、ザーメンを噴くまであきらめない男達だ。

いかせるか・・・いかされるか・・・・。

 

 

 

「・・・・・あうぅっ!!」

 

 

 

ついに均衡が破れ、重岡が堀野の腰をぐいっと放した。

「・・・・おっダウンだ・・・ダウーン!!」

面白そうに練習を見ていたオッサンの一人が、大きく右手を挙げた。

 

 

 

「・・・・おっ・・・・・おおっ・・・・・」

重岡の上体が大きく反り上がり、半開きの口で強く息をしている。

堀野のぼさぼさ頭が、強く動いている。攻めどころと踏んだか。

鍛え込まれた背中の筋肉のスジが強く浮いている。

重岡もパワーはある。この男の抵抗を制圧するのは、さすがの堀野

にもなかなかのエネルギーがいる。

 

「・・・・うっ・・・・うんんっ!!」

重岡の太い足が、ヒクヒク、ヒクヒクヒクと動く。

重岡にもプライドがある。戦績もいい方だし、少なくとも堀野より

は格上だと自分も周りも思っているはずだ。

どんな状況で堀野のスパーを受けたか分からないが、むざむざ格下

に負けるようなスパーを、重岡ならしないはずだ。

 

しかし、戦況は厳しい。判定でもあれば、ほぼ全員が堀野を推す

ような一方的展開だ。

「・・・うっ、うん!!・・・・・うんんっ!!」

重岡も粘り腰では定評がある。たとえかっこ悪くても、ひたすら敗北は拒否する男だ。

 

重岡の心にうず高く築かれた、しぶといタフネスの壁。

そして堀野の方も、タフネスには定評がある。

タフネス勝負。・・・いま堀野が重岡のタフネスの壁を突き崩すことができるならば、

この勝負は俄然堀野に有利に運ばれるだけでなく、堀野と重岡の精神的序列をひっくり返すことになるかもしれない。

 

 

 

・・・・

 

 

《ごりっ》

(!!)

 

俺の腰に、きつい衝撃が走った。

俺の相手をしている若い奴が、俺のマラを突き立てて喉技を使ったらしい。

(むんっ!)

油断していた。たまらず俺の腰がグンと跳ねる。

 

「・・・おっ、先輩が効いたぞ!!」

どっかのおっさんの声に誘われるように、若い奴が俺の体に乗り上げ、

がっちりと固め技に入る。

《ぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐん》

ポンプ固め。つよく硬直した俺のマラを、若い奴が強引に攻める。

(むんっ・・・むぅんっ)

意外と上手い。・・・たまらず俺が腰を右にひねる。

 

「・・・おいっ、効いた効いた効いた! 倒せるぞ!!」

軽く開閉する俺の膝の間に頭を突っ込み、若い奴がバイブを掛ける。

(・・・おぉうっ・・・)

 

そういえば、フレッシュマンの試合でこいつが相手を破ったのを見たこ

とがある。・・・・・・・そうだ、この技だった。

急激に高まる官能に突き動かされながら、俺は何度も息をつく。

(・・・ぐぅおっ・・・・うめえ・・・・こいつ、こんな技を・・・・・・)

若い奴の太マラをくわえながらも、その隙間から口で呼吸をする。

 

「ほら先輩の攻めが止まった! ・・・先輩、ギブアップしとくか!?」

俺は突き上げる官能に襲われながらも、弱々しく首を横に振る。

「おら、先輩ギブしねえってよ!!・・・タケ、先輩をいかせてやれ!」

タケと呼ばれた相手が、さらに強く襲いかかってくる。

 

(ぐへっ)

たまらず俺が頭を跳ね上げて上を向く。

「おっ、ダウンだ!! ・・・ワンッ!  ・・・ツーゥ!」

調子に乗ったオッサンが、カウントまで取り始めた。

(・・・・くっそ・・・・)

 

 

 

視界の隅で、堀野がのしかかるように重岡を攻めている。

重岡の方は強く体をねじり、反り上がってアゴを見せている。

俺と堀野の見えない「差」が、ここに凝縮しているように見えてしまう。

(・・・くっそ・・・ここでこんな勝負してる場合じゃねえ・・・・)

 

 

 

「・・・ファイブ! ・・・・シックス!! ・・・・」

オッサンのカウントが進む。俺はタケのきつく反り上がった男根を

がっちりと右手でつかむ。

 

(・・・・ちきしょう・・・俺をなめんな・・・)

 

 

「・・・ファイブ! ・・・・シックス!! ・・・・」

オッサンのカウントが進む。俺はタケのきつく反り上がった男根を

がっちりと右手でつかむ。

 

「・・・エイト! ・・・ナイーン!」

俺はタケの股間に攻め入り、男根をくわえ直す。

亀頭の辺りをズルンと刺激してやると、タケの膝が軽く反応する。

(・・・・こんなにかてぇ・・・野郎、無理しやがって・・・)

 

 

躍起になって攻めてくるタケ。

俺は膝をばたつかせ、タケの頬を太ももで叩きながら食い下がる。

(ぐっ・・・・おらっ、もっと攻めてこい)

タケの立たせ捕り。・・・ふくらみきった俺の亀頭に、ごりごりと

強い刺激が走る。

・・・フレッシュマンの試合では、こういう技がよくフィニッシュホールド

として使われる。 こいつも多用しているはずだ。

(・・・おぉうっ・・・) 

俺をまた、ダウンさせたいらしい。

(・・・・うおおっ・・・・・・だ、ダウンしてたまるか・・・)

 

「むっ、うん」 ・・・たまらず俺も大きな声が出る。

「ほらほら、先輩がアヘアヘ言ってるぞ! 振り切ってやれ!」

俺の腰にがっぷりと取り付いて、タケが老獪な喉技を使う。

ビンとつきだした俺の男根を、タケが真っ直ぐにくわえている。

グングングングングン、とバイブの強い衝撃。

・・・こんなことをされては、フレッシュマンで相手した連中はたまらな

かっただろう。

(・・・きっちい・・・・・・・・・気を抜くと、いっちまいそうだ・・)

 

タケに抱きすくめられながら、俺が腕の中で腰をぐるんぐるんと回す。

・・・いま、まともにタケの喉技を食らったらやばい。

「いいぞ、タケ! 先輩が土俵際だ! 食い下がれよ!」

 

タケが馬鹿力で腰にしがみついてくる。

(・・・・・・・ぐ、ぐお・・・・・・・)

強い力でしがみつかれ、うまく腰を動かすことができない。

(・・・・・・やっべ、このやろ・・・・・・・)

ここでタケ必殺の、強烈なディープスロート。

俺はタケの亀頭を半分吐き出して深い息をつく。

 

 

 

「そこだーー!!」 

ズンズンズンズンズン、と小刻みなピストンが俺の身体を揺らす。

(・・・くはっ・・・・・き、きくう・・・・)

 

何秒か意地でこらえた後、俺はついにタケの太マラをボロンとこぼし、

ガクンと頭を後ろに反らした。

 

 

「ダウーン!! ・・・おら、タケもう一息だ!」

タケの猛攻を股間に食らいながら、俺はカッと目を見開いて大きく

息を整える。

「ワンッ!   ツーゥ!   スリーィ!   フォーオ!」

俺は腰を震わせながらハァハァと息を整え、回復に全力を尽くす。

 

タケの強烈なピストンが火を噴く。

(・・・ぐっへ・・・うまいっ・・・!!)

俺はタケの反り返った太マラを握って口に運び、亀頭を半分だけ

くわえて熱い息を吐く。

大きく引いた俺の腰に苦労しながら、タケが俺の股間に襲いかかる。

 

「おいおい先輩逃げんな!・・・タケ、もう一発ダウンさせろ!」

タケが俺のヒザに両手を当て、ズブズブズブズブと男根を呑み込む。

(・・・・・・おうっ・・・・・・)

ぐじゅ、ぐじゅ、と柔らかい感触が俺の腰の奥に広がる。

 

(・・・・・くそおっ・・・・・て、手加減するんじゃなかった・・・・・)

 

 

俺の腰の奥で、マグマがボコボコと沸いているのを感じる。

(・・・・・・やべえ、いっ・・・・いっちまう・・・・・・・・)

 

 

「・・・・おら、テラさんしっかりしろ!」

 

人の声で、俺がハッと我に返る。

「フレッシュマンの技でヒィヒィ言ってんじゃねえぞ、おら!」

そこで、はじめて気がつく。・・・栗原の声だ。

 

(・・・ぐへっ・・・・・・で・・・・でも・・・・・・・)

「タケのペースに合わせるな! 足だ! ・・・ほら、右足!」

 

・・・・その一言で、理解した。

俺は熱にうかされたように、タケの右太ももに手を掛ける。

その意図が分からないタケはちょっと動揺したように右足をピクリと動かす。

 

「そうだ! 引き込め!」

俺はタケの右足を脇にかかえこみ、強引にぐいっと転がるように引き込む。

・・・足を動かせば、身体が動く。柔道の要諦の一つだ。

タケの腰が、重力の影響で俺に頭に大きく乗り上げる。

そしてその真ん中で鋼鉄のようにカチカチに突っ張った太いものが、

俺の喉にぐいと強く突き刺さる。

「・・・・・・・・・・!!」

思わぬ攻めに、タケの熱い息が俺の股間にかかる。

 

「・・・そこだ、行け!」

 

俺はタケの両足を強く脇に抱え込み、腰からぐいとつきだした男根に

強烈なバイブを掛ける。

「・・・むんっ・・・!!」

右足を俺に巻き込まれ、体重を足で支えられない分だけ真ん中の柱

に応分の負担がかかる。

 

強いバイブ。バイブ。戸惑うタケの心の隙につけ込み、真正面からき

ついピストン技をかませる。

「・・・んっく・・・!!」タケの腰が軽く右によじれる。

踏ん張れないタケの右足が、左右に動く。

動揺しているのが、もろに分かってしまう。・・・この辺は、まだ若い。

 

 

俺の立たせ捕りが火を噴く。

(どうだーー!!)

キチキチにふくれた亀頭の裏スジに、ザラついた俺の舌が絡まる。

タケの硬く突き立った男根を目の前で突っ張らせ、俺の頭が不規則に動く。

タケの膝が不自然に開閉し、時折ピンとつっぱる。

 

(いくか、おら)  きつい技を、強く叩き込む、

・・・俺も相当キテるが、ここで弱みを見せたらこの若造に一気に復活される。

・・・さっきの技をまた食らえば、今度こそ俺は耐えられない。

レギュラー選手がここまでやって放出負けするのだけは、何としても

避けねばならない。

 

(おらおらーっ!)

俺の口がスッポンのようにタケの亀頭に吸い付く。

逆ポンプ固め。・・・自由になっているタケの左足が強くばたつく。

(・・・どうだ・・・・・・この辺でたっぷり出しとくか・・・)

 

しかしタケもしぶとい。・・・不意に俺の亀頭を口でグリッと回す。

(あうっ) たまらず俺が腰を引く。

「いいぞ、タケ!!」オッサンの声が響く。

(・・・させるか・・・)

俺もタケの柱を浅くくわえて、何度も円を描く。

勝負の基本だ。・・・対戦相手がいやがったことを、何度も何度もやる。

 

いつの間にかタケの攻めがぴたっと止まり、腰が俺の頭についてくるようになる。

(・・・ようし、いまだっ・・・)

 

俺はタケの右足を上手くコントロールし、大ぶりのマラをズブズブズブと深く突っ込む。

「・・・あふぅっ・・・」 タケの腰がピクンと反応する。

タケが弱っている。・・・これにつけ込んで、ズンズン、ズルンと俺が

狂ったように頭を動かす。

「・・・・むっ、んっ・・・・・」

鍛え込まれたタケの太い足の筋肉が、俺の脇でぴくぴくと動く。

(・・・いきてえんだろ・・・・・・・・終わらせてやるよ)

 

【ずるん】

「・・・・・ああう!!」 

 

 

ついにタケが俺のマラを放し、バネ仕掛けの人形のように体を弓なりに反り上がらせた。

 

 

「・・・ダウーン!!」   オッサンの声が響きわたる。

 

 

ついにタケが俺のマラを放し、バネ仕掛けの人形のように体を弓なりに反り上がらせた。

「(ずんずんずん)・・・あああああああああうっ!! ああああああああっ!!」

強烈なピストン。タケの若い肉体が、俺の体に組み敷かれてピチピチと跳ねる。

 

「・・・・ぐううううううおっ!! おおおおおおおおおうっ!!」

タケの、ドスのきいたよがり声。体をねじりながら全身の筋肉を硬直させ、一心に吠えている。

「ぐおおおおおおおおおうっ!!」

俺のレイプショー。俺はタケの体をがっちりと押さえてマットに縛り付け、唯一自由なタケの右足が懸命に宙を掻くのを横目にきつく亀頭をこじる。

「あああああああああああああうん!!」

俺に恥をかかせた罰だ。みんなが見ている前で、たっぷり踊らせてやる。

 

 

「タケがんばれ、イキそうな顔すんな!」

ギャラリーの一人が、そう声をかける。

(へぇ、タケはイキそうな顔をしてるのか)

俺は内心ほくそ笑む。タケも渋い思いをしているに違いない。

しかし、そこでもう一声かかる

「・・・さっきレギュラーさんも同じような顔してたけど踏ん張ったぞ! おまえも踏ん張れ!」

ギャラリーの言葉にタケの痙攣が少しだけ収まり、やにわに俺の男根を右手でぐっと握る。

(・・・?)

 

次の瞬間、強烈な快感が俺の腰を襲った。

「《ずぶずぶずぶずぶ》!!」

突然の強烈な快感に、思わず俺の足がぐっと開く。

 

「ほら効いた! レギュラーさん効いたぞ! おまえの技は強い!もっとやってやれ!」

《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ》タケの猛烈なピストン。

(うっ・・・ぐっ)  

・・・俺もさっきのダメージから抜けきれていない。 

俺は効いてないふりをしながらグルン、グルンと大きなローリング責めで対抗する。

 

10秒あまりの技のたたき合い。・・・ここで攻め勝たないと、またタケの攻め地獄に飲み込まれる。

しばらくすると「あうん!!」という声とともにタケの頭が跳ね上がる。

(・・・よっしゃ、助かった・・・)

俺はすかさずタケの左膝を強く抱きこみ、がっちりと左ポンプ固めに入った。 

「あああああああっ!!」

バランスの悪い体勢に、タケの大柄な体がゆさゆさ揺れる。

 

 

「・・・・・!!」タケが押し黙って頭をぶんぶん振っているのがわかる。

俺は小刻みにピストンを続ける。・・・ここは、下手に変化しない方が効く。

バタンバタンと跳ねる、若きホープの肉体。・・・その気力を、俺がぐいぐいと剥ぎ取っていく。

・・・まだまだ、この若手に譲るわけにはいかない。

 

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

とつぜん大きな手が俺の頭をつかみ、強引にぐちゅっと股ぐらから引きはがす。

タケの男根がぐいんと跳ね上がり、バチンと腹に当たる。

 

「・・・ギブアップ・・・!!」タケの押し殺すような低い声。

 

にわかに拍手がわき起こる。・・・気がついたら、かなりの人が見ていたようだ。

「いやいや、タケよくがんばった!」 「寺田もあそこからよく乗り切ったなあ!」

ギャラリーの声が聞こえる。ちょっと若手に胸を貸してやる予定が、ここまでの熱戦になってしまったのは俺の重大な計算違いだ。

・・・あやうく、こんな若手相手に昇天負けさせられるところだった。

 

タケが悔しそうに、両手で畳をバンと叩く。

・・・レギュラー相手に金星を奪い取れるチャンスを不意にしてしまったのだから、なおのこと悔しいだろう。

俺はしゃがみ込み、タケの肩をパンパンと叩いて握手を求める。

・・・タケがやっと少し笑って、その握手に応じる。

 

「惜しかったな。・・・もうちょっとで、出しちゃうとこだったよ。」

「ありがとうございます。 でも、次は、たっぷり出してもらいたいっす。よかったら、また稽古つけてやってください。」

「何言ってんだ。 今度はもう強いってわかってるから手加減しないぞ。 5分ももたねえんじゃねえか?」

「いや、がんばります。 先輩が5分だったら、俺は3分でイッてもらうんで。」

俺は「なんだとー」と言いながらタケの首を左腕に抱え込み、短く刈り込んだ髪の毛をガシガシと乱す。タケも笑っている。

・・・それにしても、終盤のタケは強かった。

うかうかしてると、今度は本当にリングでタケのフィニッシュホールドを食らい、いってしまうことになりかねない。

そんなことを思いながら、今はタケをいじり倒すことに専念していた。

 

 

 

そんなとき道場の向こうの方で、おおおおおっ、という声が上がる。

重岡と堀野の方だ。・・・忘れていた。

俺も思わずそっちの方に目を向ける。

 

重岡が、堀野の体に乗り上げている。

重岡の反転攻勢かと思いきや、重岡の太く毛深い足が堀野の腕に強く巻き込まれ、大股開きの格好でかろうじて畳につき、わなわなと震えている。

 

その股間の下で、堀野のものらしい頭が上下左右巧みに動く。パンパンにふくれた相手の柱を、強くねちっこく責め立てている。

・・・俺たちの長いスパーの間、重岡はずっと耐えていたらしい。

 

「重岡踏ん張れー!」「堀野、いいかげん先輩を楽にしてやれよー!」

ギャラリーの声援やヤジが飛び交う中、堀野の攻勢はまだ続いているようだ。

 

堀野の股ぐらの上で重岡の顔が大きく右を向き、苦悶と官能の狭間にゆがんでいる。

こっちを向いているため、重岡の苦悶の表情がよく見える。・・・しかし重岡の視線の焦点は定まらず、こっちと目が合うことはない。

 

 

 

ここで、堀野の両手が重岡の腰にかかる。

「・・・・・・ああっ!!」

 

 

堀野の小刻みなピストン。重岡の太くつっぱった竿を露出させ、カリに舌を引っかけてジュポジュポと音を立てる。

堀野の両腕のロックから解放された重岡の両足が、大きく開いたままピンと伸びてリングのマットに2本強くつっぱる。

「・・・あっ・・・・・ああっ・・・・・」

重岡の顔は快楽と苦悶にゆがみ、目をぎゅっとつぶって何度も息を止める。

強く突っ張る両足はときおり重岡の体重を支え損ねてガクン、ガクン、と膝を崩す。

その腰の真ん中で、堀野の浅い攻めによって少し重岡の太竿が露出している。

竿は赤黒く、堀野の唾液によってテラテラと光りながらヒクヒクと強く膨張している。

 

時々堀野の手が重岡のケツを強く引き寄せ、ジュプン、ジュプンと竿を喉深く突き立てる。

そのたびに重岡の膝がずしんと畳にぶつかり、またすぐピンと伸びる。

「おおおおおおおおう」堀野が重岡のケツを両手で持ち、ぐいぐいと前後させる。

上に乗った重岡が大きく首をもたげ、前方を見ながら目を大きく見開く。

 

「ぐおおおおおおうっ」堀野のピストンは続く。このままフィニッシュするつもりか。

重岡の息づかいがさっきより荒くなり、声にも疲れが見える。タフネスを誇る重岡も、若い堀野のスタミナと鍛え抜かれた技巧に落ち始めたようだ。

 

 

・・・・

 

 

それから1分後。

「・・・あっ、いっ・・・・いくうっ・・・・」

 

追いつめられた重岡の声。 ・・・ややあって、口を大きく開けた重岡の体が強くのけぞる。

「・・・・・・ぐっ・・・・・・・あふうっ・・・・」

重岡が体全体でがくん、がくんと痙攣している。・・・どうやら、いってしまったようだ。

ギャラリーも気づいたようで、おおおおおっ、という声をいっせいに発する。

 

 

・・・ついに、堀野が重岡を倒した。これでレギュラー何人目の犠牲者になるだろう。

時計を見ると、20分が経過している。スタミナが強く、巧い人間でも倒すのに相当時間がかかることを考えると、妥当な時間経過といえる。

重岡が堀野の軍門に下ったことで、若いレギュラー選手は次は自分と、内心戦々恐々としているだろう。

 

 

ギャラリーの一人が取ってきたビニルコップを渡され、堀野がその中に今しぼり取ったものをドロッと吐き出す。

・・・時間がかかっただけに、なかなかの量が出ている。この量は、堀野の攻めに重岡が苦しんだ時間に比例する。

 

 

 

やっと立ち上がった重岡に対し、堀野がにんまりと笑って握手を求める。

重岡もかすかな微笑を浮かべてその握手を受け止める。パチパチパチと拍手が起こる。

互いに疲労の表情が伺えるが、勝った人間と負けた人間とでは、おのずとその表情に差が出るものだ。

 

たっぷり抜かれた重岡のマラが半立ち状態で斜め下を向いているのに対し、堀野のマラはまだ上を向いたまんまだ。・・・そういうのを見て、敗者はさらに身を焼くような悔しさに襲われるのだ。

 

「今度は、リングでやりましょう!」

堀野が、満面の笑みを浮かべたままそう言ってのける。

・・・いま倒した人間に対し、これは明らかに挑発だ。

重岡は少しむっとした表情を浮かべながら、すぐ言葉を継いだ。

「またやっても勝てると思ってるのか? 俺は同じ相手に二度も負けねえぞ」

「今日は、最初から相当イイ顔してたじゃないすか。 俺も正直、シゲさんにこんなにバタバタよがってもらえるなんて思ってなかったっすよ。・・・次リングで同じ技をかければ、シゲさんまたたっぷり出しちゃうんじゃないすか?」

「・・・なんだと・・・?」

 

重岡の視線をモノともせず、堀野はさらに言葉を継ぐ。

「今回は俺の技をたっぷり覚え込んでもらったんで、こんどリングでやるときは、もっと早くラクになれますよ。」

いつもあまり多くを語らない重岡の小さく鋭い目が、ぐっと堀野をにらみつける。

堀野もその視線を真正面から受ける。・・・道場隅のにらみ合い。

 

しばらくして重岡の視線が少し和らぎ、少しニコッと笑った後小さく低い声で堀野にささやく。

「とにかく、次はおれがたっぷり出さしてやるよ。・・・覚悟しとけや。」

「楽しみっす。」

重岡と堀野はもう一度視線をがっちりと絡み合せ、再び強い握手を交わした。

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