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061  模範試合

​(好井戦2)

「T」のリング。 その中央に俺と好井の二人が立っている。

みんなの前で二人の男がイクまで尺八技を掛け合う。イッた方が負け。

いつもの試合だ。でも今日は少し勝手が違う。

模範試合。最近入った新入り達の前で、試合のしかたを教えるために先輩が見本を示すための試合だ

そんな役割が、なぜか今日は俺と好井に回ってきた。

 

「模範試合」なので、下手な試合は見せられない。

どっちが勝っても支障ないが、でもできれば俺が勝っておきたい。

相手は好井。いつもはオレが勝っている。

・・・大丈夫。いつも通りにやればいいんだ。

 

俺と好井が、リング中央で向かい合う。・・・二人とも軽く勃起している。

「これからこの二人に、模範試合をやってもらいます。」

吉岡が、落ち着いた声で10人ぐらい集まった新入り達に声をかける。

「どっちが勝つかは分からないですが、だいたい10分ぐらいで決着がつきます。

 全力で戦ってくれますからよく見ておきましょう。」

俺と好井が顔を見合わせて苦笑いする。

 

 

新入りから見ればただの試合かも知れないが、俺たちからすれば互いに思い入れもある。

 

最後に俺と好井がリングで戦ったのは数ヶ月前。

俺の右ポンプ固めで、好井は10分弱、思い切りザーメンを噴いてマットに沈んだ。

好井の技もよく効いたが、ギリギリのところで俺が好井を差しきった。

好井は気のいい奴だが、リングで闘うベテラン選手でもある。

試合になれば、目の色を変えて相手につかみかかる男だ。

しかも、前回マットに沈められた相手たとあっては心中穏やかでない。

今日の模範試合をいい機会に、俺にリベンジしてやろうと意気込んでいるに違いない。

 

先日の試合でも、好井は丸山との69戦を制し、みごとリベンジに成功している。

丸山もよく粘ったが、好井の執拗な左ポンプ固めに呑み込まれ、最後はリングの真ん中で

何度もバタバタともがいた挙げ句、壮絶にマットに散った。

一度は好井を倒した選手が、あそこまで惨めにマットに沈むことは、あまりない。

好井は大きく腕を上げたようだ。以前俺に抱きすくめられてバタバタもがいていた男とは別物だと考えておいた方がいいだろう。

 

一方俺の方は、堀野とのリベンジマッチに敗れたばかりだ。

重戦車堀野の、強烈な立たせ捕りとパワー殺法。

警戒はしていたが、堀野の気迫の前にみごとに押し切られてしまった。

このリングの上で、お客さんの見ている前で対戦相手の男根に口を貫かれ、醜くマット上を跳ねながら、なすすべなくザーメンをしぼり取られた。

今でもそのときの感覚が残っている。・・・気がついたらそのときの感触を思い出し、

勃起しているのに気付いて、あわててその記憶を振り払う。

 

 

今日の相手は堀野ではなく、好井だ。

このリングでガンガンにレイプされ、マットに沈んだ男。

好井の倒し方は知っている。また同じように、マットに沈めてやればいい。

堀野はいずれきっちり倒す。まずは、目の前の好井だ。

何度やっても俺にはかなわないことを、このリングで教えてやる。

 

 

俺の目の前で、好井が重い身体をぽんぽんと跳ね、首を回してウォームアップしている。

リラックスしているようだが、太マラの方はキチキチに立っている。

相手に敗れた記憶というのは、そう簡単には消えない。

このリングで、また思い出させてやる。

 

リング中央で、俺と好井が向かい合う。

互いに、硬い男根が上を向いている。最初の条件は互角だ。

吉岡が、新入り達の方を向いて声をかける。

「はい、これから試合に入ります。

 こうやって近くに寄って、互いの状態を確認し合うんですね。

 寺田選手も好井選手も三十代です。まだまだ脂がのってて、現役バリバリですね。」

吉岡の言葉に、思わず好井と視線を合わせる。

 

「二人とも強い選手です。責め技も強いし、耐える力もピカイチです。

 対戦成績は、一応寺田選手が勝ち越してるかな。

 でもそのときのコンディション次第で、どっちの技が強く効くかはわかりません。」

 

吉岡の言葉に煽られて、互いの男根がさらに強く硬直する。

互いに相手の亀頭の先端あたりを見ながら、吉岡の言葉が終わるのを待っている。

 

「ライバル同士、今いろんなことを考えてると思います。こういう時間が大事です。

 対戦時間は30分とっていますが、おそらく10分程度で決着がつくでしょう。

 どっちの技が効いて、どっちがマットに沈むかは分かりませんが、その10分の間に、

 どんな攻防があるか、よーく見ておきましょう。」

 

吉岡に促されるようにして、俺は好井とがっちりと握手を交わす。

相変わらず好井のグリップは強い。俺も負けずに好井の手を強く握りしめる。

 

「はい、じゃあ試合を始めましょう。」

 

俺と好井が69の形に組み合う。

好井の勃起した男根が目の前に来る。相変わらず太く、力強く裏返っている。

 

「いきますよ。用意・・・・はじめぇ!!」

はじかれるように、俺と好井が互いのマラをがっちりとつかんだ。

 

《ズブズブズブズブ》

好井の硬直した竿を、一気に喉に突っ込む。

同時に好井の口の暖かい感触が、俺の男根にねばっこく絡まる。

 

(うんっ)

好井の温かい舌が、速くも俺の裏スジを強くなで上げる。

気持ちいいが、ここで腰を動かないように気を引き締める。

 

「はい、こうやって、お互いにくわえ合って技をかけます。

 寺田選手がやってるのは、相手のマラを喉まで突っ込んでかける喉技ですね。

 寺田選手は喉の使い方が柔らかくて、かなり強烈に技がきまるんです。

 好井選手がやってるのは、相手のマラを浅くくわえて亀頭中心に攻める技ですね。

 両方とも相手のサオが硬くなって、よーく効いてますよ。」

 

波状攻撃。好井の亀頭右裏っかわを、重点的にこじる。

好井の竿は太くて苦しいが、こっちが苦しいほど技がよくきまる。

《ぐいん》《ぐいん》好井も、最初から強い技をかけてくる。休むスキを与えない。

互いに太い腰をがっちりと抱きとめ、口と首の動きだけで相手のサオを刺激する。

 

「いいですねー、濃い密着戦です。

 互いに相手のイカセ方を熟知しています。二人ともがっちり硬直していますね。

 見えますか? 少し近寄ってもいいですよ。」

 

リングに上がって、新入り達が近づいてくる。

俺のサオの根元のあたりをじろじろ見られているが、こっちは構っていられない。

1分、2分、・・・緩やかに時間が流れていく。

 

試合が動いたのは、突然だった。

《ゴリッ》

好井の舌が、突然亀頭を強く撫でた。

(うんっ)

突然の変化に、俺の腰がちょっと反応した。

 

(しまった)

「あ、ちょっと腰が動きましたかね。」

吉岡の声に合わせるように、好井の舌が亀頭の先をゴリゴリ撫でてくる。

虚を突かれて、ちょっと俺の膝が開く。

「あー、これは効いてますねー。・・・こうやってね、淡々としゃぶる以外にも積極的に舌で特定のところをいじめていくと、相手が上手くこらえ切れられなくなるんですね。

ほら、腰振っちゃってるでしょ。」

 

突然の劣勢に、俺の腰の動きが押さえられない。

 

「技が効いて腰が動いちゃうってこともあるんでしょうけど、こうやって腰を動かすことでダメージを散らすこともできます。今度皆さんにも試合をやってもらいますが、相手の技が効いちゃったときは、こうやってみてもいいですね。」

 

(くっそ・・・)

無理をしてもしかたがない。

俺はしばらく腰を左右に動かして、好井の技を散らしにかかる。

 

「あー、やっぱり嫌がってますねー。好井選手にとってはチャンスです。

 ここでしっかり相手を捕まえて、逃げられないようにすることです。

 うまくいけば早期決着もありますよ。」

 

好井が頭を強くふるわせて、バイブ技に入った。

俺の亀頭が強く好井の舌に当たり、電気が走るように官能を脳に伝える。

(ぐーおっ) 俺の太ももが、好井の頭を強く挟む。

 

それを振り切るように、好井が左右に頭を振って亀頭をさらに強くこじる。

(ぐっへ) 好井の頭を挟む太ももが、ガクガクと震える。

 

「あー、これは寺田選手ピンチですね。好井選手の頭を足で挟んでイヤがっていますよ。」

好井の猛攻。抵抗する俺の太ももの間に強引に頭を入れ、強烈なバイブを仕掛ける。

 

「好井君、寺田の頭が止まってる! 倒せるぞー!」

どこからかヤジが入る。ムッとして俺も好井の亀頭にバイブを仕掛ける。

 

好井が俺の両膝に手をかける。

(やべっ)慌てて太ももに力を入れたが、好井が馬鹿力で股ぐらを強引に押し開く。

完全に股ぐらから露出した俺の男根を浅くくわえ、好井が頭を左右に振りたてる。

好井の亀頭をくわえながら、俺が深い息をつく。

「好井いいぞ、効いてる効いてる!」

 

(くっそ)

俺は好井のケツをがっちり抱え、弓なりに反った好井の硬い男根を深々と呑み込む。

今まで何度も倒してきた相手。 今日だって、倒すためにリングに上がった。

好井のバイブ責めが、亀頭にからみつく。思わず腰がガクンと揺れる。

 

好井が俺の身体に乗り上げるようにして、バイブをたたき込む。

(ううーんっ)俺の腰がヒクヒクヒクと動く。

初めて見る強烈な責めに、周りからオオオオオッという声が上がる。

「いやー、きっちぃ」「相手、もうイッちゃうんじゃねえか?」

ギャラリーからの声を聞かないようにして、俺は必死に目の前の試合に集中する。

 

こんな試合をするはずではなかった。好井は「お得意様」のはずだ。

いつも苦しい試合にはなるが、いつも「倒して」終わっている。

(なんで、新入りの前で、こんな野郎に負けなきゃならねぇんだ)

好井の太い竿をしゃぶりながら、「ンッ」「ウンッ」と声が出る。

必死に食い下がる。好井のプラムのような亀頭をほおばり、必死に頭を動かす。

(いつも、これでダウンしてたじゃねえかよ)

 

今日の好井は強い。・・・このままでは、いってしまう。

(やべえな・・・これじゃ、おれがいっちゃうぜ・・・)

こんなはずではなかった。確かに好井は強い選手だが、いつも何とか倒してきた。

好井は、そこまで強い選手ではない。上手くハメりゃ、すぐ腰が砕けちまう男だ。

(・・・な、なのに・・・何でだ)

 

好井が、攻め込んでくる。

カクカクと動く俺の腰をがっちりと固め、首を上手く使って好井が責めをたたき込む。

拷問バイブ。反り上がるように勃起した俺の男根を垂直に立て、グイグイと頭をねじ込む。

たまらず腰が反応する。好井の腰のロックを振りほどくように、俺の腰が何度も跳ねる。

好井の深い喉を、俺の硬い竿が何度も突き上げる。せめてもの抵抗。

 

それを見越したかのように好井が首をひねり、俺の竿をねじるように突き立てる。

《ずるん》

俺の腰の奥からビリビリと電流が走り、全身を駆けめぐる。

 

好井が責めをたたみかける。

《ずるん》

 

《ずるん》

 

《ずるん》

 

 

「あっ」

突然、俺の頭が急激に横を向く。

くわえていた竿がボロンと口から外れ、好井の腹にバチンと当たる。

「・・・ダウンッ!!」

レフェリーの門馬が、大きい声を張り上げてダウンを宣告する。

 

「《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ》あっ・・・・あっ!!・・・・あっ!!」

好井の猛攻。硬く勃起した俺の男根にしゃぶりつき、狂ったように頭を振りたてる。

「おうっ! ・・・・おおおうっ!!」

好井が前のめりに覆いかぶさり、その下で俺の腰が別の生き物のように暴れる。

硬く勃起した竿が深々と呑み込まれ、規則的に好井の喉奥に何度も突き刺さる。

逃げられない。俺の男根は限界まで勃起し、好井の粘っこい喉に固定されて動けない。

おれの太ももが何度も好井の耳のあたりを叩き、強く痙攣する。

「ギブアップ?」レフェリー門馬が俺の顔の前に伏せ、強く問いかける。

「ノーノー!」俺はきつく反りかえりながら、強い言葉で敗北を拒否する。

好井がさらに責めを強める。

首を若干右にひねり、俺の竿を曲げるようにして右亀頭を強く刺激する。

「ぐうーおっ」俺は右肩でブリッジし、ハァハァと息を整える。

俺の顔の前で、新入り達が珍しそうに集まり、その表情の変化を観察している。

(くっそ、見ンじゃねぇっ)

 

そうしてる間も、好井が重い身体を俺の胴に預け、狂ったように頭を振っている。

(重いぜ、この野郎)

好井の太い柱が反りかえって勃起したまま俺の頬に押しつけられ、ガマン汁を垂らす。

 

このままでは、いってしまう。・・・俺はズンズンズンと腰を振り、頭を左右に動かして好井の技を軽減しようともがく。

好井が俺の硬い竿をしゃくりながら、「ん? ん?」と声を出して俺を煽る。

(くっそ、好井の野郎・・・負けたくねえっ)

 

俺は強く腰を振りながら、好井のタマと竿の根元をにらみつけて放出をこらえる。

「ぐう、うんっ」俺の声が漏れる。

どんなにヨガろうと、ザーメンさえ漏らさなきゃ負けにはならない。

俺は大きくもがきながら、リングサイドのタイマーを見つめる。

すでに10分が経過している。ギリギリではあるが、俺もよくこらえている。

 

好井の責めは相変わらずだ。深い喉と強いバイブ。相変わらず強く効く。

でも、8分を超えたあたりで頭の振りが雑になってきてる。少し焦っているのか。

俺の脇を固める好井の太い足の力が、少し弱くなってきている。

柔道の試合でも、こんなに長時間人の身体をロックすることはない。

・・・もう少しだ・・・もう少しで、好井の攻勢をやり過ごせる。

 

・・・・

 

・・・今だ。

俺は好井の太い足を逆に脇で固め、身体をぐるっと回す。

好井の身体が小さく回転し、完全に俺の上に乗り上げる。

突然のことで驚いたか、好井の身体の筋肉がピクッと反応する。

 

俺は目の前の好井の竿をくわえ、ズルズルズルと奥に突っ込んでいく。

好井の太ももがピクッと動く。

さらに俺は好井の太ももを巻き込み、下からがっちりとロックする。

好井が慌てて太ももを元に戻そうとする。もう遅い。俺がロックした後だ。

俺は脇の力を強め、好井の両足をロックしたままぐいっと好井の身体を宙に浮かせる。

そして、首の力を使ってピストンを始めた。

 

「《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ》・・・・!!」

俺の反撃ピストン。好井の硬く反った男根を何度も喉に突っ込む。

「!!」思わぬ奇襲に、好井の膝が反応する。

でも、俺の脇に強くロックされて思うように動けない。

「んーっ」好井の尻が左右に動く。俺の技を解こうとしているのか。

(効いてるんだな、好井)

俺は自分の技に確信を強め、さらに強く技をたたき込む。

 

周りからざわつきが聞こえる。情勢の変化に気付いたか。

「ぐっ、うん」

好井が慌てて技を解きに掛かる。膝を抜こうとして足をヒクヒクと動かす。

柔道をやっていると、相手に動きを制されていることに不安を持つものだ。

(そこじゃないぜ、好井)

俺はピストンを続行しながら、脇で好井の膝を締めてロックを強調する。

「んんっく」

好井がうなりを上げながら、膝を開こうとして足に力を込める。

好井は気付いていない。自分の技が止まっていることに。

しかも、そうやって技を解こうと力を込めることが自分のマラへの負担となる。

好井は勃起力が強い。少々の刺激で、すぐ硬さが回復する。

そしてそのことが最大の弱点となって、自らに襲いかかってくる。

俺は頭をぐるんぐるんと振って、強く硬直した好井の竿をこじる。

 

好井の頭がガクンと反応する。・・・また強く効いたか。

股ぐらからブラ下がる好井のタマ袋が、俺の目の前で縮み上がる。

(やっぱり、効いてるんだな)

俺は脇を締めて好井の股ぐらを持ち上げ、頭を左右に振って好井の亀頭を揺すり始めた。

 

「・・・・・!!」好井の尻が、上下に揺れる。

 

「おっ、これは形勢逆転ですねえ。好井選手が下からの責めを嫌がっていますよ。

 寺田選手に下半身を固められて、逆に逃げられなくなってるんですね。

 上からの責めは強くキマって有利ですが、こうやって持ち上げられてしまうと

 自分の重心が不安定になって、上手く踏ん張れなくなるんですね。

 これは寺田選手の頭脳プレーです。好井選手はここから抜けられるか?」

 

好井の重い身体が俺の上で強く動揺する。

はっきり言って重くて辛いが、これで好井からザーメンを搾り取れればしめたものだ。

 

好井が股ぐらを大きく開かれたまま、両足を伸ばしてかろうじてマットに足をつく。

(よし)好井に足で体重を支えさせておいて、俺が亀頭をグルン、グルン、と回す。

たまらず好井の両脚の力が抜けて、マットに膝をズンとつく。

新入り達のオオオオオッという声が、試合場に響きわたる。

 

(よっしゃ)

俺は再び好井の脚を強く巻き込み、好井の下半身を大きくリフトアップする。

「・・・んんんんんんんっ!!」

俺のはげしい亀頭責め。頭を左右に振りたてて、好井の亀頭をグルグルと回す。

バチンと音を立てて、俺の竿が腹にぶつかる。好井が俺の竿から口を離したのだ。

「ダウン!!」門馬の太い声が、会場に強く響く。

 

「おおおおおうっ! ・・・おおおおおおおおおおうっ!!」

俺の強いバイブ。好井が頭を左右に振っているのが、下からでも分かる。

「ああ、好井選手ダウンですねえ。この時間帯で逆転されるとつらいですよ。」

吉岡の声。自分もやられたのでよく分かるが、こういうセリフは選手の心を動揺させる。

好井が己を奮い立たせようと、バンと音を立てて強くマットを叩く。

好井の動揺が分かれば分かるほど、逆に俺は冷静に目の前の対戦相手を攻める。

 

俺の目の前で、好井の硬い竿がスジを浮かせ、強く脈打っている。

脚を強く固められ、好井の竿が俺の口に刺さったまま自分の体重を支えている。

「おうっ! おうっ!!」

身体を宙に浮かされたまま、好井が上下に強く腰を振る。

「うわー、好井選手嫌がってますねえ。でもあんまり力を入れると逆に自分に不利に

 なります。このまま昇天してしまう選手もいるんですよ。」

また好井がバンとマットを叩く。よほど強く効いているらしい。

 

「おおおおおおおおおうっ!!」

俺の竿に頬をつけたまま、好井が太い声を上げてよがる。

今度は腰を左右に振っている。

「おい、肛門がヒクヒクしてるよ!」

俺に足を大きく開かれてむき出しになった肛門が、ヒクヒクと動いている。

そんなことも構っていられない。好井は肛門をヒクつかせたまま必死に腰を振る。

自分の体重を支えている竿が、何度も喉に刺さる。

俺は好井の脚をロックしたまま、好井の下半身を上下に動かす。

「ぐっおおおおおおおお!!」好井の太い悲鳴が響く。

 

「好井さん、ギブアップ?」門馬の声。

「・・・ま・・・ま、まだまだっす! まだま・・・・おおおおおう!!」

好井の言葉の端を捕らえて、俺がバイブをきつくする。

「あっ・・・ああああああああああん!」

好井の声が湿ってくる。いよいよ勝負時だ。

 

「好井頑張れ! まだ勝負はキマってねえぞ!」

リングサイドで、レギュラーのおっさんが好井に声をかける。

好井が奮い立ったように、俺の男根をがっちりと握る。

(ま、まだ俺も回復してねえ・・・逆転されてたまるか)

俺のバイブがさらに強くなる。好井が俺の竿を握ったまままたブンブンと頭を振る。

 

好井のガマン汁が濃くなってきた。

 

 

もう少し。

 

 

・・・もう少し。

 

 

 

 

「だ・・・だめだ・・・・」好井の絶望的な声。

「まいった?」門馬が好井に声をかける。

 

 

 

「だめっす・・・ま、負けたっす・・・・!!」

 

 

 

「ようし、一本! ・・・それまでええ!!」

門馬が言い終わるか言い終わらないうちに、好井の身体がピクンと跳ね上がり、

同時に溜め込んだ濃い液体がジュジュッと俺の口に吐き出される。

 

俺は好井の身体を下から固めたまま、ほとばしるザーメンを口で受ける。

《どくん、どくん》

《どくん、どくん》

好井も抵抗せず、なすがままに俺の口に向けてザーメンをおもいきり噴き上げている。

《どくん、どくん》

《どくん、どくん》

 

けっこう、たくさん出ている。よっぽどガマンしていたのだろう。

俺へのリベンジを期して、強い意志で臨んだ模範試合。

磨き抜いた技で、俺を一度はかなりいい所まで追いつめた。

でも下から逆転のポンプ返しを食い、攻めの体勢のままライバルに責め立てられた。

そのまま回復できず、攻めの体勢のままザーメンを漏らしてしまった。

 

リベンジ、失敗。

大勢の後輩達の前で、ライバルを思い切り昇天させるはずだった。

自分はかなりいい所まで行った。ライバルを力ずくで押さえつけ、思うさまレイプした。

ライバルはリング中央でバタバタともがき、何度も醜態をさらした。

でも、自分の技を相手は最後まで耐え抜いた。

・・・逆に自分は、相手の技を最後まで耐え抜くことができなかった。

今、ザーメンを放出しながら、いろんな思いが駆けめぐっているだろう。

 

 

好井が出し終わるのを待って、俺は好井の身体を横に捨てる。

好井を下からロックしたまま、ズンと音を立てて好井の身体を左にたたきつける。

マットに強く叩きつけられるのは、互いに慣れている。

こういうときに優しくマットに置かれたら、逆に失礼というものだ。

門馬の用意したビニルコップに、いま好井からしぼり取ったものをどろっと吐き出す。

かなり多く、思ったより濃い。

 

まだヒクついている好井の肉体。 力が抜け、よじれるようにダウンしている。

勝者と敗者の差。もし俺がさっき出していたら、こういう風になっていたはずだ。

 

俺は好井の胸板を踏みつけ、マラを大きく勃起させたままマッスルポーズをとる。

「一本勝ち! 勝者、寺田選手!」門馬に右手を高々と挙げられる。

新入り達が、パチパチパチと拍手をする。・・・こういうのも、なかなかいい気分だ。

 

 

 

シャワーを浴びながら、俺は隣でシャワーを浴びている男の姿を眺める。

敗戦にがっくり肩を落とし、広い背中を丸めて体を洗っている。

 

俺の視線に気付き、好井が人の好さそうな丸い顔を向けてニッコリ笑う。

「また、やられちゃったっす。」

好井が、ちょっと悔しそうにしながら、ニコッと白い歯を見せる。

「俺、すっげぇ頑張ったっすよ。テラさんめちゃめちゃ効いてたじゃないすか。」

 

「まあな。でも、一本取れなかったろ?」

好井がちょっと眉を上げる。人のよい笑顔が、少し曇る。

「もうちょっとだったっす。もう一回ああなったら、俺絶対テラさんを噴かせます。」

笑顔を顔に貼り付けたまま、好井が俺を煽ってくる。

「もう、ああいう風にはなんねえって。つぎは、もっと早くキメてやるよ。」

「くっそ・・・」

 

好井が、悔しそうに俺の頭に頭突きをしてくる。また強く勃起した好井の男根が、

俺の腰にぴったりとつく。

「俺絶対にテラさんに勝ちますよ。もう逃がさないっす。」

「へへ、期待しないで待ってるよ。」

俺と好井は、がっちり握手を交わした。

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