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018  火曜日8

​(重岡戦)

 リング上。 向かいの赤コーナー側に、重岡が立っている。

ウォームアップのような足踏みをして、体を温めている。

ケツ割れの真ん中には、やや右上向きに納まった棒状のモノが布を持ち上げている。

試合前は、しかたがない。・・・特に、あんな試合を見せつけられた後では。

 

重岡は、持続型のねばり強い選手だ。強い攻撃こそ少ないが、ねちねちと責め上げて相手を根負けさせるイヤらしさが、昔からある。

しかも、重岡の言を信用するなら、攻撃もかなりよくなっているらしい。

頭の中で、過去の重岡との対戦を反芻する。・・・重岡は、亀頭の右っ側が弱かった。

最初はじっくりと立たせ、強い責めが来たらアタマ集中攻撃で迎え討つ。

根気強く重岡の心を折っていき、最後は、栗原も使った左ポンプ固めでフィニッシュ。

・・・よし、今日も勝つぞ。

じっくりイメージトレーニングをし、重岡と目を合わせる。

 

 

重岡は仁王立ちに足を開き、手をだらりと垂らしてこちらを見つめている。

名前通り、重厚感のある体だ。・・・どこか威圧感を感じ、腰のあたりが熱くなる。

それを跳ね返すように、俺もじろりとにらみ返す。

視線が絡み合う。・・・試合の前哨戦だ。

 

前回の重岡戦は、10分余りで俺が勝利した。

ねちっこい舌技で重岡の太ももをばたつかせ、最後は抱きつきポンプで重岡の忍耐力を振り切ってフィニッシュ。

俺の腕の中で重岡がイッたときの、濃いザーメンの味や量まで俺はよく覚えている。

バタバタともがく重岡の、太腿の締め付けや、腰の跳ねの強さ。

責めは強いが、俺も持続力には自信がある。向こうがねばるなら、こっちもねばる。

最後は気力の勝負だ。・・・究極の接近戦。

互いに自分の弱いところを相手にくわえさせ、イクまで技を掛け合う。

俺の技が勝つか、重岡の技が勝つか。

 

 

どちらからともなく、履いているものを取る。

マラをビンと跳ね立たせ、まったくの全裸で二人向かい合う。

勃起したマラの角度、日頃鍛えた肉体の張り。互いに、相手の色々な部分を眺める。

目の前に来ると、相変わらず重岡のマラはでかい。

でも俺のだって負けてないし、俺の技は相手のサイズを選ばない。

ぐいぐい責め立てて、ギブまで一気に追い込む。いつだって俺はそうしてきた。

 

 

 

レフェリーの指示で、69の体勢に向かい合う。

(・・・よし・・・いくぞ)

 

【カーン】

ゴングと同時に、俺と重岡はがっちりと組み合った。

 

 

 

俺は重岡のふとい竿をがっちりとつかみ、一気に喉に押し込む。

同時に、グチュリという感触とともに、俺の男根が重岡の喉に吸い込まれる。

(・・・おうっ・・・)ヒザがちょっと開きかけたが、何とかおさえた。

 

まずは、ジャブの打ち合いだ。お互いくすぐるように頭を動かす。

重岡のかたいマラがさらに動けなくなるように、外堀を埋めていく。

重岡は俺のマラを中ぐらいまでくわえ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と頭を回してくる。

軽い痛みと同時に、快感が腰に広がってくる。

(・・・・うまい・・・・・こ・・こりゃ長くもたねえな・・・)

 

 

俺も負けずに亀頭を口全体で包み、ぐぽぐぽと音を立ててやる。

重岡の足は動かない。このぐらいの責めで動かすヤツじゃない。

俺もまだ平静を保っている。・・・まだ、俺は大丈夫だ。

重岡の腰を抱え、ぐいぐいと圧力を掛けていく。

ねちっこい、糸を引くような試合。

互いに、ベテランになった証拠だ。

 

 

1分・・・2分・・・

試合は動かない。互いに、根比べの時間。

特に重岡は、ペースにはまるとやばい相手だ。

(・・・う・・・・うう、きちい・・・・)

重岡が崩れてくれねえと、俺もそう長くは耐えられない。

 

 

 

【ぐちゅり】

 

(あうっ)

いきなり腰にぐんと官能が走る。

重岡にぐるんと頭を振られた。

・・・無意識に、腰が動いた気がする。

(・・・くっそ・・・)

 

亀頭責めはもとから重岡の得意技。・・・だが、さらに切れ味が増している。

俺のマラが重岡の口にまっすぐ刺さり、半分ぐらいのところできつく洗われている。

(ぐぅおお、気持ちいいぜ)

俺も必死に反撃する。重岡のマラは俺のより少し太い。

目を白黒させながら、重岡の太いサオの裏っかわを凝視して、技に集中する。

 

【ぐちゅっ】

【ぐちゅっ】

【ぐちゅり】

 

(・・・・・・)

亀頭をどれだけ強く責めても、重岡の責めに衰えはない。

昔からこのねばり強さには定評があったが、重岡とこれほど苦しい試合をしたことがない。

俺の腰が、重岡の口に合わせて時折かくんと反応し、左ももが動く。

(・・・あがっ・・・)

 

悔しいが、明らかに俺は責め負けている。

俺の腰を持つ重岡の手の力が強くなり、ぐちゅぐちゅという責め音が高くなる。

・・・俺に責め勝って、自信をつけたか。

反撃したいが、いつものように技が効かない。

重岡に攻め込まれ、調子が狂ったか。

(うぐっ・・・くっそ、うめえ・・・)

 

横向きに重岡を責めながら、上のあたりをぼうっと見すえる。

俺の目が泳いでるのが、自分でもわかる。・・・効いてるのが見え見えだ。

(うめえっ・・・)

苦しまぎれに、重岡の太いマラ先を口の中でベロベロと舐めはじく。

重岡のマラがぴくんと動く。心なしか、青筋が浮いてきた気がする。

 

 

(おら、キイてんだろ)

舌で重岡の弱いところをレロレロと刺激する。

重岡のすべすべした太く白い右足が、伸びる。

(よぅし・・・キイてんじゃねえかよ、重岡・・・)

 

しかし、重岡もグチュグチュグチュと激しい音をたて、俺をあおりにかかる。

(ぐうお・・・ああっ)

ここで、負けてはいけない。俺もがんばって重岡のかたい竿に強い技をかけていく。

 

もう一度、がっぷりと深くくわえ込む。

亀頭が喉の奥でずるんと滑る。重岡の太腿のスジがぴくんと動いた。

(こい、おら)

リング中央、がっぷり四つ。俺と重岡の、意地のたたき合い。

 

重岡の頭が、俺の腰の前で激しく動く。

・・・どこか確信のこもった、強い責め。

(・・・うおお、すっげえっ・・・・・・ああ)

口を放しかけて、すんでのところで思いとどまる。

(ま、負けねえっ)

重岡の左足を強く固め、左向きにマラを強く責めてやる。

栗原戦で、重岡がいった技だ。

 

しかし重岡の技が止まらない。・・・以前なら、腰を引いてこらえたはずだ。

(なんでだ、くそっ)

自分の腰が動きかけるのを理性でこらえながら、重岡の股間に思いきり頭を突っ込む。

(・・・どうだ、おら・・・)

でかい亀頭をレロレロと舐める。重岡はこれにも弱かったはずだ。

特に亀頭の左っかわ。 重岡はよくこの俺の技に踊ったものだ。

案の定、重岡の右ヒザが少し浮き、足先が軽く泳ぐ。

(・・・もっとだ、もっと・・・)

 

【ぐちゅり】

(あうっ)

 

強い責めに、俺の動きが止まる。・・・重岡は、舌技もうまくなった。

【ぐちゅり】 【ぐちゅり】 【ぐちゅっ】

たたみかけてくる。 ・・・・・いろんな方向から、力任せの大技。

 

(・・・うっ・・・・・ぐ・・・・)

俺の腰が、たまらず反応する。

【ぐちゅり】【ぐちゅ、ぐちゅり】

機械的に、重岡が技をかけてくる。『これでもか、これでもか』と言わんばかりだ。

そんな大雑把な責めにさえ、今の俺は反応してしまう。

 

 

さらに重岡が技をたたみかけてくる。

 

【ぐちゅり】

 

【ぐちゅり】

 

「・・・あがっ・・・」

たまらず、俺は重岡のマラを放した。

「ダウンッ!!」レフェリーが大きな声をあげる。

 

 

「・・・【ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ】おおおおおうっ!!・・・・おうっ!!・・・」

俺のうめき声を聞きながら、重岡のピッチが上がる。

「・・・ああああああああっ!」

一気にイカセにきた重岡。その重岡の腰の前で、俺が頭を何度も左右に振る。

(ぐへえっ)

重岡の技に呑まれていくのが、自分でも分かる。

友人の技にかかり、マットに沈む屈辱。

(くそっ、・・・こんなやつ相手に、ギブアップだけは・・・!!)

 

 

重岡の勃起した太竿が、俺の鼻先でちらつく。

いつも、こいつに強い技をたたき込み、濃いザーメンを搾り出してきた。

(・・・くっそ・・・!!)

重岡の反りかえったサオの根元を握り、腰を引き寄せてサオを口の近くに持ってくる。

(・・・こ、こいつを、何とかしねえと・・・)

 

それを見越したように、重岡が頭をぐるんと回転させる。

「《ぐちゅん》あおうっ」

俺の頭がガクンと上向きに跳ねる。

「おおおおおおおおおおおうっ」

ふたたび重岡の強いバイブ。

俺は対戦相手のふといマラをにらみつけながら、体をヒクヒクと震わす。

 

タコのように俺のマラに吸い付き、狂ったように頭を振る重岡。

踊らされている。リング中央、重岡の技にバタバタともがいている。

 (くそっ・・・いかされる)

 

一方的な、レイプショーだ。

「いいぞ、重岡ー!」 思わぬ展開に、ギャラリーの温度も上がる。

 

こんなはずじゃなかった。・・・まだ、7分しかたっていない。

練習でも、重岡相手に10分以内でイッたことはない。

(何でだ・・・まだ、まだいきたくねえっ)

 

俺の未練を振り切らんばかりに、重岡が俺を責め立てる。

俺の腰を万力のような力で抱き寄せ、頭をがんがん振ってくる。

(・・・くっそ、あ・・・・)

俺の意思に関わりなく、俺の腰の奥で熱いマグマが上がってくる。

 

(・・・あああっ・・・)

俺は強く頭を振り、ただ昇天をこらえる。

 

でも重岡の深い喉が、そんな俺の理性を断ち切る。

【ぐちゅり】

【ぐっちゅ】

【ぐちゅり】

重岡のやさしくねちっこい喉技に、坊主頭を挟んだ俺の太ももがぴくぴくと震える。

(・・・やっべえ・・・・あっ・・・・)

「いいよー、重岡さん! もうちょっとだ!」

 

重岡の喉技は、止まらない。

【ぐっちゅ】

 

【ぐっちゅ】

 

【ぐちゅり】

 

(・・・・・あうっ・・・・・・)

 

 

 

俺の忍耐の糸が、音を立ててぷつりと切れる。

「・・・おおおおうギブギブギブギブ!! 《ばんばんばんばん》」

重岡のでっかい尻を、何度も強く叩く。・・・ギブアップだ。

 

「一本!勝負あり!」

【カンカンカンカンカン】

ゴングが打ち鳴らされる。・・・ついに、俺が重岡の技に沈んだ。

おおおおおおおっ、とギャラリーがどよめく。

 

 

俺はごろんと仰向けになり、大股を開いてカチカチに上を向いたマラとにらめっこをする。

(・・・・くっ・・・・うっ・・・・)

放出一歩手前。 ピクピクと震えながら、ザーメンを漏らしそうなマラをにらむ。

(・・・も・・・もらすなよ・・・・)

 

 

いきなり、重岡が俺の体に覆いかぶさる。

(・・・なにっ・・・)

重岡のかたく勃起した竿が、俺の頬を強く押さえる。

かわりに重岡の温かい口が、俺のカチカチに固まった男根をぐちゅりと包む。

 

「・・・おっ、おい重岡君・・・《べろり》おうっ!!」

いきなり、重岡の舌が俺の亀頭前部を舐めあげた。

「《べろり》あう!! 《べろり》あん!!」

追撃。重岡のざらついた舌が、俺の亀頭を何度も舐めはじく。

「・・・おい重岡っ、試合は終わってるぞ!!」

レフェリーの制止する声を無視して、重岡が俺の竿をがっぽりとくわえ直す。

 

「《レロレロレロ》おおおおおおおおおおおおおおおおうっ!!」

重岡の舌バイブ攻撃。俺の亀頭横っ面に舌を当て、高速で動かしてみせる。

電気ショックを受けたように、俺の腰が浮いてガクガクガクと反応する。

 

すでに決着のついたリングで、重岡が俺に何度もダメを押してみせる。

・・・プロの試合では、良くあることだ。

後輩にレイプされる姿を見られるのを俺が一番嫌がると知ってて、重岡はあえて俺を犯しにくる。

そういうイヤらしい部分も含めて、重岡は優秀なレスラーなのだ。

 

(・・・もっ、もうダメだ・・・)

重岡の太い腕の中で、紙一重のところで耐えていたものが堰を切ってこみあげてくる。

「・・・・あうっ・・・・・」

せっぱ詰まった俺の声を聞いて察したのか、重岡がさっと口を離す。

 

その次の瞬間、俺の腰の奥で何かが爆発した。

「・・・・・ああああああああああああうっ!!《どくん、どくん》」

俺は仰向けに反り上がったまま、おもいきりザーメンを発射する。

発射された俺のザーメンは大きく糸を引き、俺自身の顔や重岡の胸板を直撃する。

・・・おおおおおっ、という声が聞こえる。

 

《どくん》   《どくん》

《どくん》   《どくん》

俺の放出は、止まらない。最初の一発ほどではないが、糸を引いた白い粘液が俺の胸板や腹に何度もぶつかる。

今度は俺の放出ショーだ。対戦相手の重岡を含め、みんながまじまじと見ている。

俺は屈辱に歯を食いしばりながら、なすすべもなくこの放出ショーを続ける。

 

 

《ピクッ》   《ピクッ》

放出が終わった後も、俺はきつく反り上がった体勢のまま、痙攣がなかなか収まらない。

重岡が俺の胸板の辺りにドカッと腰掛け、俺の反った体をつぶす。

俺の濃いザーメンを胸板につけたまま、重岡がギャラリーに向けてでっかい力こぶを作ってみせる。・・・よほど嬉しいのだろう。

 

俺の、まさかのレイプ負け。

俺が負けたってことは、今見てるレギュラー陣の中にも、重岡の責め技に沈む奴らが

数人出てくることだろう。

 

「一本勝ち! ・・・勝者、重岡!」

レフェリーにうながされ、重岡はすっくと立ち上がって両手を突き上げてみせる。

俺が発射した幾筋ものザーメンを胸板から滴らせる重岡。

・・・よく見ると、重岡のアゴや首にも俺のザーメンが飛び散っている。

(・・・けっこう、いっぱい出ちまったな・・・)

 

 

「すっげえな重岡、完勝じゃねえか!」

どこからともなく発せられたギャラリーの声に押されて、重岡は両手を突き上げて

観客の声援に応えてみせる。

重岡は得意気に鼻をふくらませ、股間を強く跳ね立たせたまま俺の胸板を左足でぐりぐり

と踏んでみせる。

(くっそ・・・)

プロのリングだ。これぐらいの挑発行為、よくあることだ。

それに、悔しいがそれに抵抗できる体力が残っていない。

 

 

 

1分ほどかかって俺はようやく立ち上がる気力を回復し、重岡に握手を求める。

「・・・まいった・・・俺の完敗だ・・・」

重岡がニコッと白い歯を見せて、快く握手に応じる。俺の右手を力強く握りこむ。

「いやあ、テラさんの技もすげぇ効いたっすよ。効いてないフリすんの、苦しかったっす。」

よく見ると、重岡のマラもまだビンビンに立っている。

なんだかんだ言って、俺の技もなかなか捨てたもんじゃない。

 

「・・・でも、俺が勝ったっす! テラさん、俺が勝ったっす!」

悔しくなって俺が重岡に襲いかかり、力ずくで組み敷いて突き立ったマラをくわえる。

「・・・おっ、おお・・・おっすげえ・・・」

「お・・・おっ俺、よくこれに勝ったなあ・・・」

 

「でも最後はボッコボコだったもんなぁ・・・次やったら勝てるかなー」

重岡が、いたずらっぽく俺の顔を見てニヤリと笑う。

「・・・・・・そりゃ、勝てねぇっすよ。」

 

「こんのやろぉっ」

その場で俺は素早く後ろに回り、重岡の短い首を裸絞めでしめ上げる。

「んがっ・・・わ、わかった、まいっ・・・・んぐゎっ」

重岡の分厚い体が、俺の腕の仲でバタバタともがく。

 

・・・こんな場面でしか、柔道なんて何の役にも立たないのだ。

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