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野村と石垣が、リングに立っている。

 

石垣は、相変わらず地味なエンジ色のビキニを身にまとい、手を腰に当てて試合を待ち受ける。

先週は菅野に負けてザーメンを噴いているが、持ち前の貫禄は消えていない。

30代後半、中年の雰囲気はあるが、若い頃陸上の短距離でもやっていたのか、中肉の肉付きのいい

上体と、ズボンを選べないような太い下半身は精力を十分に感じさせる。

 

野村は、中重量級の柔道体型。腹は多少出ているが、全体的によく鍛えこまれている。

ダンゴ鼻と、小さな瞳。イモっぽい印象を与えるが、柔道四段の風格もまとっている。

白いケツ割れが、パンパンに張っている。右上向きに押し込まれたマラの形がくっきりと浮き出る。

太い腕を組んで、左右に身体を揺らしながら前方のマットをじっと見据える野村。

今日の相手はベテラン石垣。野村もなかなかの業師、テクニシャン同士の星のつぶし合いだ。

俺の知ってる限りでは、先々月の試合で石垣が野村をポンプ固めで下している。

一進一退の攻防のすえ、起死回生の石垣のポンプ技にかかった野村がフィニッシュに沈んだ。

その後二人の試合があったとは聞いていない。

当然野村も自信がある。リベンジをねらっているはずだ。

 

互いに年季がある。何度もこのリングで戦っているはずだ。

ベテランでも同年代同士、負けられない気持ちは俺たちと同じはず。

4m四方ぐらいの小さなリングの中で、石垣と野村がともに履いているものを脱ぐ。

互いに太くて頑丈なものを持っている。お互い責めにくそうだが、毎回最後はKOで決着がつく。

マラをビンビンに立てたまま、二人の視線が軽く交錯する。

二人の穏やかな瞳の中に闘志をはらんだ強い意志を感じる。

 

69に組み合う。互いの鼻先に自慢のマラを突きつける。

男の一番の弱点を、宿敵に堂々とさらす。

宿敵のそれをいかに料理するか、それとも自分のが宿敵の手によってどう料理されるか。

沈黙の時間が、流れる。

 

 

「・・・はじめぇ!!」

 

 

序盤は、静かな立ち上がり。

69に腰を持ち合い、互いの股間に頭を埋めてゆっくりと動かす。

ただのフェラではない。下手な若手なら1分と持たない技の応酬。

静寂の中、ぐちゅっぐちゅっという音だけが響く。

 

すでに、二人ともがちがちに立っている。

神経戦。もう互いに効いてるのは明らかだ。

先に感じた方が、その後の展開を不利にする。

どっちが先に、馬脚をあらわすか。

 

 

「んぐっ」

5分後。くぐもった声が、リング場に響く。

石垣だ。開いた膝が、野村の頭を軽くはさんでいる。

 

野村の頭の動きが早くなる。

「うーん」

石垣の太股が、ヒクヒクと開閉する。

この責めを逃れようと、同胞の技を必死にもがく。

野村はがっちりと石垣の腰を捕らえている。

両手が石垣の太股の付け根を強くつかみ、強引に引き寄せる。

柔道で鍛えられた野村の分厚い背中に、くっきりと浮かび上がる。

逃れることは、不可能。

 

石垣が、左右に腰を振る。

逃れることはできないが、野村のピストン運動をかすかに左右にずらす。

しかし野村も首をうまく使い、石垣の抵抗を吸収しながら確実に技をきめていく。

グチュグチュ、と高い責め音がマットに響く。

「かはっ・・・」石垣のくぐもったうめき声。

 

さらに野村が、石垣の左足に手をかけて巻き込む。

「おうっ------」

左ポンプ固め。石垣の股ぐらを縦にきめ、深く喉奥にくわえ込む。

対戦相手の左膝を引き寄せ、右膝を強く押し伸ばす。

「がはっ・・・・あっ」

伸びきった右足がマットをひっかき、石垣が右に身体をひねって頭をぶんぶんと振る。

 

すかさず野村が体重をずらし、石垣の上に完全に乗り上げた。

「ぐっへ」

石垣の、快楽にゆがんだ顔。瞳が、時々幻を見るようにとろける。

レフェリーがマットに伏せ、石垣に小声で何事か問いかける。

ギブアップを促しているらしい。その証拠に石垣がぶんぶんと首を振っている。

野村の技に、竹下が沈んだのは15分後。

今は、まだ10分もたっていない。

 

「あっ・・・あっ」

リング中央、野村に押さえつけられた石垣の身体が、ぴちぴちとマットにはねる。

タフネスを誇る石垣とはいえ、すでに野村のねちっこいピストンを10分近く食らっている。

 

 

 

苦しまぎれに、石垣が野村の腰を持ち上げる。

野村の重い腰がゆっくりと持ち上がる。

野村がクイと首をひねると、石垣の突っ張った腕がガクンとくじける。

でもあきらめずに、石垣が野村の腰をぐぐっと持ち上げる。

 

野村のマラはまだ十分に立っている。・・・腹を打つように持ち上がった野村の太いマラ。

右曲がりの野村のズルムケ。勃起力が強く、なかなか元に戻らない。

石垣が首を曲げ、野村の亀頭を口に含む。

亀頭を口に含んだまま、石垣がぐるん、ぐるんと首を振る。

放出には持ち込めないが、相手を刺激するには十分有効だ。

 

野村がくすぐったそうに腰をよじる。勃起したマラには、たまらない。

亀頭を、重点的に責める。野村の責めを、少しでも忘れさせる。

 

1分・・・2分・・・

野村の頭の動きが緩慢になってきた。

石垣が頭でぐるんぐるんと円を描き、ときどきブルブルと左右に振る。

野村の鼻息が聞こえる。・・・強面の柔道家、一番の弱点が今ねらわれている。

 

石垣によって大きく持ち上げられた野村の腰。・・・宙に浮いた膝が、左右にふらふらと揺れる。

野村が両足を大きく開き、ぐいと突っ張る。

野村の股ぐらの間から、くっきりと青筋の浮いた野村の太い竿がのぞく。

むき出しの肛門がヒクヒクと動く。技をこらえている証拠だ。

 

石垣がさらに頭を突っ込み、グリグリと不規則的に動かす。

ぐりっ   ぐりっ

つっぱった膝がガクガクと動く。石垣のえげつない亀頭責めの効果だ。

いかせるための技ではない。パンパンにふくれて敏感になった野村の亀頭を、くすぐり抜く。

・・・試合で勝つには、そんないやらしさも必要だ。

 

「んん」

野村が顔を真っ赤にし、鼻息がフーッ、フーッ、とかかる。

責めがほとんど止まっている。緩慢な頭の動き。

柔道の試合と違って、間合いがとれない。相手の技を、防御できない。

はなっから自分の一番弱いところをさらしながら戦っている。

技が決まったら、ひたすらそれをこらえるしかない。

 

 

ついに野村が口を放した。

無言で、口をぽかんと開けながら頭を振る。

形勢逆転。観衆がわーっと沸く。

 

石垣が、野村に巻き込まれた左足を解こうともがく。

野村も、筋張った太い腕に物を言わせ、石垣の抵抗を押さえ込む。

石垣の足腰も太くて頑丈だ。さすがの柔道家野村も、必死に押さえている。

石垣の頭がぐるんと動き、野村の身体がぴくんと動く。

再び石垣の頭が巧みに動き、ピクンピクンと野村が二度跳ねる。

 

真っ赤になって怒った野村が石垣の股間に頭を突っ込む。

しかし間もなく頭が上にびくんと跳ねる。技がきまったらしい。

野村の両膝がずしんと音を立ててマットにつく。

内股ぎみになった野村の足先が、ひくひくひくと反応する。

猛者石垣の、強烈な責め技。野村が防戦一方だ。

 

石垣が、曲がった野村の両膝を脇に抱え込む。・・・裏ポンプ固めだ。

「あーっ」野村の太い声が道場に響く。

石垣の頭が、野村の股間に深く食い込んでいる。・・・イカセ技にスイッチしたか。

 

野村の身体が右に崩れ、マットでずしんと音を立てる。

ワーッと沸く観衆。右に倒れたまま、野村がぶんぶんと頭を振る。

「ぐっへ」 野村の目が力を失い、ぼうっと遠くを見つめている。

「石垣チャンスだー!イカせろー!」

観衆の声に後押しされて、石垣のピッチが上がる。

 

「がはっ・・・あは」

追いつめられた声を上げながら、野村の頭が石垣に近づいてくる。

一回野村の身体がぴくんと跳ねる。技がきいたようだ。

しかし、その後野村ががっちりと石垣の身体を抱きすくめ、一気にフェラ固めに入った。

 

ワーッと沸く観衆。

野村と石垣の、強烈な技の打ち合い。

野村もかなりきいているが、石垣も先ほどのダメージが抜けていない。

がっぷり四つに組み、頭をぐいぐいと動かす二人。

意地の張り合い。年の近い同士、互いに負けたくない。

 

30秒・・・40秒・・・時間がゆっくりと過ぎていく。

足をガクガクときかせながら、互いの股間にしゃぶりつく。

昇天決着必至。・・・リング中央、最後の力を振りしぼってしゃぶり合いに入る二人。

二つのビニルコップを持って、二人の動静をうかがうレフェリー。

どっちが出してもおかしくない。とっくに限界を超えた忍耐力の、先に切れた方が負ける。

 

50秒・・・60秒・・・・

 

 

「・・・あうっ、い、いく!!」

 

《どくん》  《どくん》

《どくん》  《どくん》

 

・・・石垣の声だ。

野村のマラを放し、上を向いて石垣がガクンガクンと痙攣している。・・・どうやら、イッてしまったようだ。

野村の方はまっすぐ石垣の方を向いたまま依然として動かない。

終盤強烈に追い込んで見せたが、最初10分のダメージから結局抜けられなかったようだ。

 

くちゅっと音を立てて、野村が口を放す。

レフェリーの差し出された「石垣」と書かれたコップに、粘っこい液体をペッと吐き出す。

 

「いっぽん! それまで!」 審判が大きく右手を挙げて一本を宣した。

 

 

拍手が起こる中、野村がゆっくりと立ち上がる。

しかし、しばらくは中腰で両手を膝に乗せ、下を向いている。

大またの足の間で、野村の太マラが天を衝いてヒクついている。

・・・どうやら、野村の方も危なかったようだ。

 

ややあって、野村がレフェリーに右手を差し上げられる。

レフェリーからザーメンの入ったビニルコップを左手でもらい、大きく上に突き上げる。

先々月敗戦を喫した石垣をリング中央でがんがん攻め込み、昇天させてみごとにリベンジを果たした。

野村の右曲がりの太いズルムケが硬く立っているのを、隠そうともしない。

右足を、まだ大の字になっている石垣の胸板に乗せている。よほど嬉しかったのか。

 

石垣は、野村に胸板を踏まれたまま動かない。

菅野への敗戦に続き、野村にもザーメンを噴かされて負けた。

序盤ではいきなりペースを奪われてガンガン攻め込まれ、途中巻き返したものの最後は技のたたき

合いで責め負け、あと一歩放出をこらえることができなかった。

勝ち誇る野村の下で、竿を上反りに立てたまま、ぎゅっと目をつぶって屈辱に耐えている石垣。

心の中は野村へのリベンジに燃えていることだろう。

 

 

ややあって、二人が履いていた物に足を通す。

野村の方は、特に苦労している。石垣にしゃぶられたマラが、まだ直らない。

リングの上で、野村が石垣に何事か話しかける。

「俺をイカセようなんて、百年はやいよ」などと言ったのだろう。石垣が苦笑しながら野村にヘッドロ

ックを掛けてみせる。

決着がついたなんて、二人とも思っていないだろう。

また、近いうちに激闘が広げられるのを見られるに違いない。

005  田中vs渡辺 <

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