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シャワールームを出て道場に戻ると、リングの上には栗原と、瀧川という男がいた。

瀧川は40代後半か、50代前半にも見える。短髪に、すでに白髪が多く交じっている。

比較的腹も出ているが、肩幅の広く厚みのある体に肉付きが加わり、中年レスラーの貫禄十分だ。

量の多い髪がややボサつき気味に中分けにされ、精力がいかにも強そうな男だ

多数派のビキニを選択せず、オレンジ色のラインをサイドにあしらった黒地のボクサーパンツを身に

つけている。

そのボクサーの中心が、大きくテントを張っている。俺もやったことがあるが、亀頭がでかく立派なマラだ。

 

 

なかなかの勇気ある選択だ。瀧川は常にベストテンに入っており、若手には滅多に負けない。

どうやら、栗原が希望したらしい。重岡と俺と荒井、3人の選手を倒した栗原の頼みを、オーナーが

快く聞き入れたようだ。

レフェリーの指示で二人がビニルコップを渡し、それぞれのパンツを脱ぐ。

二人とも、最大限に怒張している。チャンバラでもできそうな持ち上がり具合だ。

 

 

真正面から、ギロッとにらみ合う。栗原もなかなかの強面だが、瀧川の迫力はさらにこれを凌駕している。

69の形に向き合う。これでもかとばかりに、自分のマラを相手の鼻先に突きつける。

これから自分のマラをいいように玩ばれる相手に、あえてその顔に付くぐらいにマラを突きつけて

相手を威嚇するのだ。

瀧川相手に栗原が善戦すれば、大したものだ。しかし、ここまで大物食いを堂々と果たしている

栗原なら、何が起こってもおかしくない。

俺が、つばをごくっと飲み込む。・・・この試合、どう展開していくのか。

 

 

「------はじめぇ!!」

 

 

 

「ん・・・・ん・・・」

試合開始5分。栗原は瀧川とがっぷり4つに組んで戦っていた。

いや、「踊っていた」と言った方が正しいだろう。

「・・・がは・・・」

瀧川の抱きつきポンプ固め。上向きに押さえつけられた栗原の膝の間に、瀧川の頭が深くはさまっている。

栗原の膝が、かくかくと動いている。瀧川のベテランの技が、強く炸裂しているようだ。

瀧川は太い腕で栗原の腰をがっちりと真ん中で抱き止め、頭を小刻みに動かしている。

栗原の両腿に挟まれてよく見えないが、攻めている瀧川の大きな目が、口に余った栗原の太い柱とタマを

ギロッとにらんでいるのが見える。

 

 

「・・・かは・・・あっ・・・」

栗原の抵抗をモノともせず、瀧川がうんうんと頭を上下に振る。

試合に手を抜かない、まじめで実直な男だ。

話すとなかなか明るくてフランクだが、試合になるとがらっと目の色が変わる。

栗原の鍛え上げられた足が、瀧川の頭をはさみながらカクカクと震える。

反応を必死にこらえているのは分かるが、全く成功していない。

本来は相手の反撃を許さない速攻が栗原の持ち味だが、そういうモノを瀧川に全部吹っ飛ばされて

しまい、完全に防戦一方の栗原だ。

 

 

「・・・くっ・・・くっ・・・くっ・・・」

グチュグチュグチュと音がする。

震える栗原の足の奥で、瀧川が栗原の赤黒く勃起した巨根をくわえ、派手な音を立てている。

筋張って勃起した栗原の赤黒い柱が、瀧川の口から10センチばかり余っているのが見える。

その竿の筋張り方から見て、今の栗原がどれだけ追いつめられているかが見て取れる。

俺の今までの経験から言って、栗原は追いつめられるとガマン汁をドクドク出してこらえる。

瀧川の口の中は、今や栗原のガマン汁でいっぱいになっているはずだ。

 

 

「栗原ー!どうしたー!」

周りのヤジとも声援とも付かない声が、栗原に降りかかる。

「・・・くそ・・・あ・・・・」

中年瀧川の太い腰を両手で支え持ち、栗原がぶんぶんと頭を振っている。

攻めたいが、攻められない。・・・栗原の焦りが伝わってくるようだ。

14センチぐらいに半勃起している瀧川の男根を、ようやく右手で握る。

「・・・んのやろっ・・・!!」

自分を鼓舞するように悪罵の声を上げ、栗原が瀧川の男根をくわえる。

瀧川の亀頭を中心に、首をうまく使ってぐいぐいと舐め上げている。

追いつめられている割にはなかなかなモノだ。栗原の口から余った瀧川の男根が、みるみる

ふくれていく様子が分かる。

栗原に支えられている瀧川のでかいケツが、一回ピクンと動いた。

 

 

しかし------

「んーーーーんんんんんんんん!!」

栗原のうめき声が瀧川の腰の下から聞こえてくる。

栗原がやや内股気味にはさんでいる瀧川の頭が、少し早くリズミカルに上下している。

・・・ついに、フィニッシュに入ったか。

「んん!!・・・・んん!!」

瀧川のでかいケツをつかむ栗原の手に、力が入っている。

普通の選手なら口を離してこらえるところを、放さない。栗原の、精一杯の意地か。

瀧川、ぐいと頭をつっこむ。

「おおおーーうう!!」

栗原の悶絶声が鳴り響く。

 

そして、それからまもなく・・・

「かはっ・・・・ああいく!!」

大きな声を出しながら、栗原が瀧川の尻をばんばんばんばんばんばんと6回叩く。

瀧川の大柄な体の下で、栗原の体がピクン、ピクン、と跳ねる。

・・・決着が、ついたようだ。

 

 

ピクンピクンと痙攣している栗原を尻目に、瀧川がややあって口を栗原のマラから離す。

察したレフェリーが差し出したコップに、瀧川がペッと白いモノを吐き出す。

「------いっぽん! それまで!」

レフェリーの声に、パチパチパチと拍手が重なる。

8分20秒。・・・猛者瀧川の攻めに、栗原はマットに沈みながらも8分耐えた。

 

 

瀧川がゆっくりと立ち上がり、レフェリーの挙手を受ける。

立派なモノが、ビンと立ち上がっている。栗原の、せめてもの抵抗の証拠だ。

それもそこそこに黄色ラインのボクサーパンツを探して、そわそわと身につける。

立ち上がった太マラがじゃまそうだが何とか押し込んで、軽く突き出た腹の下までぐっと持ち上げた。

温和な顔が、にこっと笑う。・・・本来の瀧川の姿だ。

 

 

栗原の方は、まだ立ち上がれない。

悔しそうに、右手でリングのマットをバンと叩いてみせる。

全く良いところを見せられずに負けてしまった自分への怒りか。

なんとか四つんばいになり、ふらふらと立ち上がる。

まだマラがピクピクしている。とっくに勢いは失っている。

「赤コーナー、石垣選手! 青コーナー、野村選手!」

瀧川に送られるようにして、栗原がリングを降りる。拍手がそれを後押しするように降りかかる。

試合には負けたが、瀧川相手にあれだけの意地を見せれば、十分に合格点といえるだろう。

 

 

野村は30代後半。いかにも元柔道選手といった感じの体だ。

肩の筋肉にはボリュームがあり、広い背中と胸板には貫禄の厚みがある。

先週は竹下を15分掛けて料理したが、ベテラン石垣にもそれが通用するか。

005  田中vs渡辺 <

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