四角いリング中央。荒井とまっすぐ向き合っている。
荒井がビニールのコップを右手に持ち、仁王立ちに俺をにらみつける。
「今日もイカせてやるぜ」と言わんばかりだ。
楽に勝てる相手とは思ってないだろう。この間も、敗れたとはいえ俺も荒井をさんざん苦しめた。
そのせいか、朱色のビキニがさっきよりやや大きくふくれている。
背丈はさほど変わらないが、レスラーのような体格に威圧感をビンビン感じる。
・・・大丈夫。うまくはめれば倒せる相手だ。
ここ2ヶ月で、荒井は3度負けている。
菅野と土屋、そして栗原。
いずれも自分のペースを大きく崩されての昇天負けだ。
栗原の強烈な片ポンプに荒井が顔をゆがめてのぼりつめていくシーンは、今でも記憶に新しい。
あの栗原がやったんなら、俺にも・・・。
審判の指示で、俺と荒井がビキニを取る。
おおーっと声があがる。二人とも勢いよく天を衝いている。
当たり前だ。どちらにとっても因縁の試合。
実力も接近し、ともに栗原へのリベンジをねらっている。
試合巧者同士、こんなに立っていては一方的秒殺もあり得る。
・・・もちろん、秒殺されるのは荒井の方だ。
69の形に向き合う。・・・最接近してみると、あらためて荒井のモノはでかい。
俺だって負けてないし体も自信有るが、でもそういうものを吹っ飛ばす勢いが、荒井にはある。
(こんなにでっかく立てて・・・俺に秒殺されてえのか)
試合開始まで触れないので、視線で荒井のマラを犯す。
それを感じてか、荒井のマラはなお強く、赤黒く脈打っている。
(いかせてやるぜ、荒井・・・)
「はじめ!」
審判の声がかかると同時に、俺と荒井ががっきと組み合った。
<ぐちゅり>
荒井の最初の一舐め。
俺の股間が、荒井の熱い口壺へ音を立てて吸い込まれる。
(うんっ) たまらず俺の右膝が荒井の右耳につく。
(しまった)
<ぐちゅ・・・・ぐちゅっ・・・・ぐちゅり>
荒井のねちっこい責め。やや内股気味になった俺の股ぐらに頭を埋め、糸を引くような責め。
(ぐはっ・・・・あっ)
ベテラン荒井。俺が見せたわずかな隙に、力ずくで押し入ってくる。
試合前に研究したのか・・・以前の荒井は、ここまで飛ばしてこなかった。
若手を相手に二戦連続で負けられない、ベテランのプライドか。
(くっそ)
うまく回復できない。自慢の太マラがまるで高性能アンテナのように技を脳に伝えていく。
「寺田ー! 口が止まってるぞー!」 どこからかヤジが飛ぶ。
(・・・んのやろ・・・)
俺は荒井の太い左足を脇にがっちりと抱える。
<ぐちゅり>
荒井の太い男根の先っぽを力強くくわえ、マラを大きく左に傾ける。
「!」
荒井の腰が、ぴくんと跳ねる。
<ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅ ・・・>
左片ポンプ固め。抱えてない右膝を手で強く押し、荒井の太マラの横っ面を責めたてる。
荒井の右膝が軽く伸び、鼻息が俺の太股にかかる。
(・・・どうだ・・・荒井・・・)
荒井がこれに弱いことは研究済みだ。過去の試合でも、ずいぶん苦しめてやった。
いつもならもっとゆっくり組み立ててやるところだが、今日は試合だ。
本来なら格上の荒井を、今日は何としても倒さねばならないのだ。
(・・・今日こそはイッてもらう・・・絶対にな・・・)
しかし、荒井も負けていない。
<ぐちゅり>
<ぐちゅり>
堅く太い俺の柱を、荒井の口壺が何度も呑み込む。
(ぐはっ)
うまい。・・・逃げようとしても、うまく逃げられない。
(・・・んのやろっ)
俺も、荒井のしゃぶりにくいマラに、左ポンプで強い圧力をかける。
<ぐちゅ> <ぐちゅ> <ぐちゅ> <ぐちゅ>
荒井の左亀頭に舌を入れ、ねちっこく音を立てる。
荒井の左足が伸び、右太股のスジが動く。
(効いてんだろ・・・いい加減ガマンすんなよ・・・)
「荒井、いいぞー!」
観衆の声援が、荒井の方に飛ぶ。
わかってる。・・・実は俺の足の方が、荒井よりも強く動いてる。
<ぐちゅり> <ぐちゅり>
荒井が頭を入れるたびに、俺の右腿が荒井の耳を挟み、膝が伸びる。
・・・強い。 こんだけ責めてやってるのに、技が衰えない。
(もうそろそろ、口放してよがってくれてもいいんじゃねえのか・・・?)
気を抜くと、荒井を責めきる前に俺の耐久力がすり切れちまいそうだ。
<ぐちゅり> <ぐちゅり> <ぐちゅり> <ぐちゅり>
荒井の手数が増えている。
コツをつかんだか。ピストンの前後動にくわえて、頭のひねりが加わる。
(うんっ)
俺は腰を動かしながら荒井の技をこらえ、なおも目の前のふてぶてしいマラに制裁をくわえる。
(・・・負けられねえ・・・栗原は勝ったんだぞ・・・)
荒井の亀頭をがっぽりくわえながら、何回も左右に振って音を立ててやる。
「んんんっ」 俺の股間あたりで荒井の声がし、膝がクイと持ち上がる。
かまわず、ねちっこく責める。荒井の亀頭がプクッとふくれ、膝が伸びる。
(いいぞ)
俺の左ポンプ固めで荒井の足は180度開き、その真ん中で何度も頭を動かす。
「うーん」
荒井の膝が揺れる。いい効き具合だ。
もうすぐだ。・・・俺の口をふさぐデカイ柱の先端から、しょっぱいのがドクドク染み出てきてる。
荒井の心が、徐々に折れてきた証拠だ。
(・・・いいぜ・・・このまま一気に------)
俺の両膝に、荒井の手がかかる。
(なにぃっ------)
<がっき>
(!?)
荒井の両脇に俺の足をがっちりとロックされた。
(おうっ)
荒井の十八番、ポンプ固めだ。
手がかかった時点で、予感はしてた。でもかわしきれずに強引に巻き込まれてしまった。
(くそっ・・・)
<ぐちゅっ> <ぐちゅっ> <ぐちゅっ> <ぐちゅっ> <ぐちゅっ> <ぐちゅっ>
強烈な官能が、俺を襲う。
俺の下半身は荒井の脇によって完全にコントロールされ、やや下向きに曲げられた俺の
男根が、リズミカルに荒井の口壺に吸い込まれていく。
(ぐへっ)
強烈だ。いつ食らっても、強い官能の嵐に巻き込まれていく。
ベテランの味。長年かけて磨きぬいてきた、荒井の伝家の宝刀だ。
荒井と戦うにあたって、この技だけは食ってはならなかった。
食い下がる俺。・・・依然として、荒井のマラはかちかちに立ってる。
荒井の強烈な技を鼻息で耐えながら、でかい亀頭を左向きにくわえて何度もうんうんと頷く。
荒井の腰が軽く右にねじれ、目の前の赤黒い柱が脈打つ。
(そうだ、荒井・・・さっきの感覚を思い出せ)
荒井とがっぷりと差し違え、ひたすら目の前のマラに集中する。
(柱がこんなに筋張って・・・ギリギリなんだろ・・・)
突如、荒井のマラがふくれる。
すかさず頭を強く突っ込むと、荒井の腰がぴくんと跳ねる。
だが次の瞬間、俺の下半身のあたりでグチュグチュグチュと激しい音が鳴り出す。
(うーーん)
荒井に捕らえられた俺の両足が、激しくバタつく。
(・・・くっそ・・・・やべえよ)
必死に息を整えて耐える俺の股間に覆い被さるようにして、荒井が頭を振る。
(・・・重いぜ、オッサン・・・)
硬く筋張った俺の男根を、荒井の口が柔らかく包み、激しく摩擦する。
ワーッと会場が沸いている。いよいよ決着と踏んだらしい。
(まだだ、まだ終わらねえって・・・ああ)
リング中央で、荒井のでかい体の下から二本の足だけが出て、激しくバタついている図だ。
(・・・くっそ、回復できねえ)
右の方を見ると、マットに伏せたレフェリーが俺の方をじっと見て何事か語りかける。
(イキたくねえ・・・くっそこっちを見んなよレフェリー)
とっくに荒井のマラから口を放している。
代わりに荒井の太い柱が上向きに俺の顔にくっつく。
(・・・ぐっは・・・あう・・・)
焦点の合わない目でリングサイドをぼうっと見ている。
「寺田さんの目がとろけてる! 荒井さんもう一息だー!」
ヤジにつられて荒井の責めがいっそう激しくなり、たまらず俺が熱い息を吐く。
(・・・・あっ・・・も、もう・・・・)
それから、約30秒後。
「・・・ああいくっ・・・・・・ああ・・・」
<どくん> <どくん>
<どくん> <どくん>
荒井のでかい体の下で、俺の体がピクピクと痙攣する。
試合時間、10分弱。・・・フィニッシュは、荒井のポンプ固めだ。
俺のザーメンを搾り終えた荒井は、レフェリーに差し出された「寺田」と書かれたコップに
ぷっとザーメンを吐き出す。
そのまますっくと立ち上がり、荒井がレフェリーに手を差し上げられる。
「・・・・一本勝ち! 勝者、荒井!」
パチパチと拍手が鳴る中、荒井はマラを立てたまま両手を上げて観衆に応えている。
俺は大の字にダウンしたまま、まだ立ち上がれない。
栗原と戦うための、荒井との再戦。
栗原に敗れた二人の男の、対戦権をかけた戦い。
・・・その戦いに、俺は敗れてしまった。
「赤コーナー、竹下選手! ・・・青コーナー、堀野選手!」
次の選手が呼ばれたのを合図に、俺もふらふらと立ち上がる。
竹下は、体型がやや脂の乗りかかった感じだががっちりした印象を与える。
実直なサラリーマン風だが、20代後半ぐらいだろう。まだ若手に入る。
堀野も同じぐらいの年代だ。背は低いが、体重は75キロから80キロありそうだ。
むかしプロレス修行に行こうとしたような話を聞いた。レスラーには少し背が低すぎるか。
二人ともなかなかの実力者だ。俺自身、二人に勝てるとは言い切れない。
いい試合になるだろう。二人とも黒いビキニをふくらませ、早くもにらみ合っている。
俺たちがリングを降り、シャワールームに入ったあたりでレフェリーの「はじめ!」という
声が聞こえた。
シャワールーム。
俺と荒井が、並んでシャワーを浴びている。
「・・・俺の技よかった?」
振り向くと、荒井がニコニコ笑っている。
柔道かラグビーあたりをやってそうな、重量感のあるがっちりした体。
その体の中心で、ぶらぶらと大きく揺れてるチンコ。
いかにも無防備な様子。・・・襲いかかってやりたくなる欲望を、必死に理性で押さえる。
「よかったっすよ・・・今日は勝とうと思って頑張ったっすけど、耐えれなかったっす・・・」
俺は迷わず、正直な感想を口にする。
「へへへ・・・相当よがってたもんなあ。俺も相当効いたけど、まだ負けらんねえよ。」
でかく白い歯を見せて、荒井がニッと笑う。
「次は勝たしてもらいますよ。今日だってあと一息だったっすから。荒井さんが思いっきり
濃いのを出してくれるのが楽しみっすよ。」
「おっ、いってくれるじゃねぇか」
荒井の目がぎらりと光る。下を見ると、いったん縮こまったチンコが軽く頭をもたげている。
「ほら、こいつもやって欲しいって言ってますよ」と言って、軽くぎゅっと握ってやる。
「バカ言え、オメエの技じゃ噴きたくても噴けねえってんだよ」
そういいながら、むくむく膨らんでいく荒井のマラ。
・・・本当に、男の生理ってのは正直なものだ。
二人でゆっくりシャワーを浴びていると、ドアが開いてもう二人入ってきた。
竹下と堀野だ。まだ10分もたってないが、もう決着がついたらしい
竹下のチンコが元気よく天を衝いているところを見ると、竹下が勝ったようだ。
予想通り、談笑の声とともに、「ちっきしょう・・・」という堀野の苦笑いの声が聞こえる。
竹下の亀頭責めはなかなかのものだ。粘り強い堀野をもってしても、耐えきれなかったか。
こないだの稽古で俺は竹下を攻め落としてやったが、また手合わせを申し込んでくるかもしれない。
亀頭責めは天国に昇るほど気持ちいいが、やっぱり負けたくはない。
「竹下また勝ったみてえだな。おめえも寝首掻かれないようにしろよな。」
荒井の声にふと我に返る。・・・どうやら心を見透かされたようだ。
「竹下さんの弱点はわかってます。いつ挑戦されたって返り討ちにできますよ。」
そういいながら振り向くと、竹下が俺の方を見ている。
もしかしたら、聞こえたかもしれない。
苦々しく会釈をかわしながら、ちょっと視線が絡まる。
こいつとも、近々やることになるかもしれない。