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01

■▼

「むぐ・・・むぐ・・・」

午前8時すぎ、JR○○駅からちょっと歩いたところにある夜のハッテン場。

その大部屋の一角で、俺は会ったばかりの男と69に興じている。

 

「・・・むん・・・」

相手の足がせわしなく開閉する。俺はフェラが大の得意だ。

こうやってがっぷり組み合って、相手をばたばたよがらせるのがたまらなく楽しい。

特に、今日の相手のように、どんなに責められてもめげずに俺のマラにかぶりついて

くるタイプが大好物だ。

この男も常連で、会うたびに俺との69に付き合ってくれる。

初めてやった頃は2分と持たずにイッていたのが、このごろは5分持つようになった。

もう俺の技の前にしゃぶる気力を失っているが、それでも必死に食らいついてくる。

 

俺が男のマラをくわえながらクイと頭をひねる。

「あうっ」

ついに男が口をはなした。

「・・・か・・・あは・・・・」

俺の口技に、男の太ももがガクガクと震えている。

普通の男なら、自分がイキたくてすぐに放出したり、必要以上によがってくる。

この男はぐっとこらえて、無言で俺の技をこらえてくる。上玉だ。

 

「だめ・・・だめ・・・」

激しく動く俺の頭を両手で持ち、男の上体がぐっと反る。

まだまだこらえてくる。ぎりぎりまで・・・

「・・・ああああいく!」

グチュッと音を立てて、男が俺の頭を股間から引っぺがした。

素早く俺が手コキに切り替えると、5秒もたたない内に男が濃い粘液を多量に吹き出した。

 

 

飛び散ったザーメンをそそくさと拭き取り、シャワールームに飛び込む。

相手はしきりに恐縮してたが、俺はあまりイクことに興味がない。

相手をイカせるのが大好きなのだ。イカせてしまったら、後はどうでもいい。

今日の相手もよかった。また近いうちにお願いすることになるだろう。

相手のフェラも上達していた。ムグムグいいながらも、しっかり俺を勃起させてくる。

またやりてえなあ・・・でも今日はこれでいっかな。

 

 

そう思ってロッカールームに足を運ぼうとした瞬間、後ろから肩を叩いてくる男がいた。

ハッと振り向く。ニコッと爽やかな顔が俺を迎える。

30代後半ぐらいか。良く日に焼けていて、ガッチリしている割にしまったいい体をしている。

 

「もう帰っちゃいます?」開口一番に、その一言が来た。

「いえ・・・俺はどっちでもいいッスけど」

「さっきの、俺もやりたいんですが、いいすか?」

そう言ってニコッと笑う。本当に気持ちのいい笑顔だ。

 

「ええ・・・俺アナルできないっすよ。」

ここで一応釘を刺しておく。かならずやる前に確認することだ。

「いいですよ。俺もそういうのやらないですから。」

「そうすか。・・・あともう一つだけ・・・」

そういいながら、もう足はヤリ部屋に向かっている。

「何です?」

「もしイキそうになったら、俺に教えるか外に出して欲しいんですよ。 ・・・飲みたくないんで。」

これも、やる前に必ず言う言葉だ。

「わかりました。・・・じゃあ・・・。」

「えっ?」

「・・・俺も、それでお願いします。」

 

男が、一瞬ニヤリと笑った。

 

 

 

02

■▲▼

ヤリ部屋に戻り、改めて正対する。

着用した一枚のケツ割れが目に見えて大きくふくらんでいる。・・

へへ、いいねえ。

全裸になって、もう一度向かい合う。互いのマラが上向きに相手を指している。

俺もモノには割と自信のある方だが、男のもなかなかのものだ。

こいつとやるのかあ・・・今日は大当たりだ・・。

 

軽くシャワーを浴びた後、二人はもつれ込むように69の体勢に入った。

「・・・ぐ・・・むぐ・・・」

しょっぱなから俺は男の亀頭を強く責め始めた。

トロトロ時間をかける趣味はない。寸止めで何度もいたぶるのが俺のやり方だ。

特に年上は、俺の大好物。

 

経験は割と積んでいるし、たいていの相手は10分以内に俺の手に堕ちる。

相手もピッチは遅くないが、まだまだツボを捕らえきれていないようだ。

30代だって、こんなもんだよな。

・・・めろめろにしてやるぜ。

 

俺は男のカチカチに立ったマラを強引に押し下げ、深くくわえ込んでアタマをぐいとひねる。

男の腰がカクンと跳ねる。・・・効いたな。

俺は男の腰をガッチリと支え、ガツガツとピストン運動を始めた。

 

 

10分後。

(・・・何でだ・・・このオッサン・・・)

予定時刻の10分はとうに過ぎていた。この男はメロメロになるどころか、

ほとんど動揺する様子を見せない。さすがにガマン汁でかなりしょっぱくはなっているが。

この俺が10分責めて、こんなことはほとんどない。それも最初からカチカチだった男が。

(くそっ・・・)

振幅を早める。男が反応したトコロを角度を変え、緩急をつけて何度もしゃぶり込む。

(くそお・・・こいつ、すげえ・・・・)

 

ふと男が俺のサオを放した。

(?)

「苦戦してるねぇ・・・」そうひとりごとのようにつぶやいた後----

次の瞬間、俺の脳天にぐぐっと衝撃が走った。

「・・かはっ・・・!」

男が急にぐちゅっと俺の竿をくわえ、ゆっくりと俺のサオを責め始めたのだ。

「・・・あああっ!」

突き上げる官能が狂ったように俺を襲ってくる。男が首をねじったり頭を沈めるたびに

俺のヒザが動き、足がすくむ。

 

こう言うときに限って、人が集まってくる。

何か勘違いしてるらしく、俺の尻を触ってくるヤツもいる。

(く、来んなよ!・・・集中できねえ・・・)

「ぐおおっ!」

気がついたら男のマラを放していた。責めるどころではない。

 

(・・・くっそ、やべえ・・・)

反射的に俺は男から腰を引こうとするが、すぐさま男にガッチリと抱き止められてしまった。

「おおおおおうっ!」

深くしゃぶり込まれる。俺の亀頭が男の奥でグチュグチュ音を立てる。

俺のメーターが上がってくる。・・やべ、いっちまう、いっちまうよ・・・・

 

次の瞬間、男が責めるのをやめた。まさにギリギリのところで俺は放出を免れたのだ。

「今いこうとしてたでしょう? 口に出さないって約束だったじゃないですか。」

男は笑ってそういったが、俺は全く違うことで頭がいっぱいになっていた。

(・・・このオッサン・・・何モンだ・・・?)

 

「はは、悔しそうな顔をしてますね。私にやられたのが悔しいですか?」

ハッと俺が男の方を振り向いた。

 

「いやあ、見ててそういう感じだろうなって思ったんです。だから誘ったんですよ。」

(・・・?)

「実はねえ、そういうヤツにピッタリの場所があるんですよ。行ってみませんか?」

 

 

 

03

■▲▼

俺は半信半疑ながらもシャワーを浴び、男に誘われるままにハッテン場を出た。

男は慣れた感じでハッテン場の前の道を右に折れ、さらにくねくねと奥に進んでいく。

(どこに連れて行かれるんだろう・・・)

男は黙々と道を進んでいく。そのたたずまいがまた不気味なのだ。

「・・・あ、まだ自己紹介してませんでしたね。私は朝木と言います。」

男が白い歯を見せてニコッと笑う。本当にいい顔をしている。

 

「・・・よし、ここだ。」

朝木がふとあるビルの前に立ち止まった。

なんてことはない、駅前の雑踏から少し外れたところにあるふつうの5階建だ。

「ここですか・・・?」 俺は上を見上げる。

「いえいえ、こっちです。」朝木は道路を指さす。

(?)

俺がアスファルトに目を落とすと男は軽く笑い、「さあ、いきましょうか」と

建物の中に入っていく。

上にのぼる階段を上らず、その左の通路へ・・・。

「あっ」

朝木が行き止まりにある扉を開けた。

その奥には地下への階段が伸びていた。

 

 

朝木が階段をコツコツと下りていく。俺は何も分からずにそれについていく。

地下1階・・・2階・・・。

地下3階にあたるところに扉があった。

「さあ、ついたぞ。」朝木がその重そうな扉を開けると・・・。

 

 

 

俺は目を見張った。

そこは「道場」だった。

30畳ほどのだだっ広い部屋。そこに、畳が敷き詰められている。

もっとも明るい照明はなく、薄赤い照明でぼうっと全体が照らされている。

ただの道場ではない。

 

向かって左に神棚と、掛け軸。おきまりの道場アイテムだ。

そんなところも、武道の経験がある俺にはどこか住み慣れた空気に感じられる。

しかし、異様なのはここからだ。

 

 

 

そしてその奥に、畳に囲まれる形でなぜか一つの「リング」が置かれている。

その周りを、思い思いのスウェットやらジャージやらを着込んだ男達が取り囲み、

とつぜんの「侵入者」を不思議そうに眺めている。

 

 

(・・・なんだ・・・ここは・・・?)

 

 

 

 

04

■▲▼

俺が怪訝な顔をしていると、朝木が快活な声で向こうに声をかけた。

「あれ、もう終わっちゃいましたか。」

するとリング奥にいる40代ぐらいの頭の薄くなった男が応じた。

「いや、もう一試合残ってますよ。」

「おお、よかった。」

朝木がニコッと笑う。

「いやあ、ちょっと彼に試合を見せようと思いましてね。」

何だか訳が分からなかったが、とりあえず礼をして見せた。

 

「そうですか。だったら見学用にはもってこいの奴らですよ。」

そういって、リングサイドのある集団に目を向ける。

「青コーナー、武井! 赤コーナー、木下!」

そう言うとその中の二人がスッと立ち上がり、それぞれに来ているジャージを脱いだ。

青コーナーの男は黒い競パン、赤コーナーの男は赤い競パン一丁といういでたちである。

 

 

二人はそれぞれのコーナーに小走りに走っていく。

こう見るとわりと体格のいい連中が揃っている。今の二人も、走りながら胸板が上下

するのが思わず目についた。

 

赤いジャージの男もリングに上がる。この男は服を脱がない。

二人はゆっくりと中央に歩み寄り、にこりともせずに握手を交わす。

青コーナーの武井と呼ばれた男は肉体労働者風で全体的に太く、競パン越しに

見えるマラも太そうな感じだ。

赤コーナーの木下と呼ばれた男はガッチリしている中にも体が締まっており、

腹筋もくっきりとが浮き出て見える。何かスポ-ツでもやっているのだろうか。

マラは二人とも膨張しているのか、不自然に膨らんでいる。

こうやってみる限りでは、木下の方が大きそうか。

 

誰に言われるでもなく、二人が競パンを脱ぐ。

(??)

半立ちのマラが覗く。やはり木下の方が大きい。

 

二人が膝をつき、69の形に横になる。

(??)

「さあ、30代対決、互いに負けられない一戦ですな! 今日は見学の人もいるし、

いい試合を見せてくださいね!」

赤ジャージの男がいうと、二人の顔色が微妙に変化するのが見える。

「それではいきますよー・・・・」

赤ジャージの声に合わせ、二人が互いの腰を引き寄せるように腕を回す。

 

「―――始めぇ!!」

二人が、がっぷり69に組み合った。

 

 

(試合って・・・もしかして・・・)

 

 

 

05

■▲

クチュクチュクチュクチュクチュクチュ・・・

二人の小刻みな責め音がリング上に響く。

互いに少しも声を漏らさない。序盤戦だし、まだ声を上げるわけには行かないだろう。

武井は木下の両脚の付け根を持ち、マラを浅くくわえて頭を丸く動かしている。

木下は武井の毛深い尻をむんずと掴み、マラを深くくわえて振幅の小さいディープスロート。

 

リングサイドではジャージ姿の男達が息を殺して成り行きを見守っている。

(へへ・・・お仲間ばっかりなんだな・・・)

心の中でほくそ笑みながらリング上の二人を見据える。

 

クチュクチュクチュクチュクチュクチュ・・・

4分・・・5分・・・なかなか試合は動かない。

なるほど、朝木もここで鍛えられたんだな。道理で強いわけだ。

 

開始後7分。ようやく試合が動いた。

(ぴくん)

武井の腰がピクリと動いた。

 

効いたのか。

皆のおおおっというどよめきがリング場を支配する。

木下がディープスロートをやめ、武井の太いサオを握って亀頭をクチュクチュ

こじり始めた。右亀頭がが責め所と踏んだらしい。

そしてそれを裏付けるように武井のヒザが緩慢に動き始めている。

木下がぐるりと頭を動かす。武井の右足がクンと伸びる。

 

「武井さん効いてるよ・・・」

それまで試合を見守っていた、若い坊主頭の青年がぼそっとつぶやく。

木下がなおもねちっこく右攻めを続けている。一気にたたみかけるつもりらしい。

 

「・・・くっ・・・くっ・・・」

追いつめられているのか、武井が声を出して両ヒザで木下の頭を軽く挟む。

木下の複雑な頭の動きに武井が時折相手のマラを放して顔をゆがめている。

「・・・くっ・・・おうっ・・・・」

俺の見える角度にある武井のウラ竿が、タマ袋の向こうでひくひく動いている。

相当効いている。もう時間の問題か。

「武井さん頑張れー!」

赤ジャージの低い声が響く。すでに顔を背けてあえいでいる武井にその言葉は届いているのか。

「・・・やっば・・・あ・・・・」

武井の顔が上を向く だめか 武井もうだめか

 

「―――あういくいくいくいく!!」

武井が反り上がって目の前にある木下のケツをバンバンバンバンと叩く。

 

「一本! それまでぇ!!」

赤ジャージが右上を高々と上げた。

木下がその声を聞いてフェラをはずすと、武井の立ちきったマラがぶるんと跳ね上がる。

すかさず手コキにスイッチする木下。

「・・・おおおお・・・・!!」

武井の太く低い声と共に、立ちきった太竿から濃い液体がどくん、どくん、と噴き出す。「あっ!!・・・・・あっ!!・・・」

ザーメンが噴き出すたびに、武井の太い声が上がる。

これで、勝負あったようだ。

 

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