次の週の日曜日。・・・いつもの駅を降りると、前を歩くごつい二人に目がいく。
二人ともジーンズにTシャツ一枚。まだ春先だというのに、もうそんな格好をしている。
申し合わせたように右手に下げているのは、大きくふくれたスポーツバッグ。
Tシャツ一枚の背中が広く、分厚い。いつも背広に隠している両腕も太く、Tシャツがはち
切れそうになっている。
腕には、所々に赤い擦り痕が残っている。・・・いかにも稽古帰りの柔道マンだ。
ときどき顔を合わせて楽しそうに笑う。・・・分かってはいたが、山本と吉田だ。
世間的には若作りのオッサンに見えるかも知れないが、所帯疲れしていないこっちの住人には
よくある格好だ。
案の定、「T」に吸い込まれていく。俺もゆっくりと後を追う。
「あ、こんちわ。」続くようにして入ったきた俺を、山本と吉田が笑顔で迎える。
柔道の稽古で何度も手合わせしているから、互いによく知っている。
「今日は、決戦ですか」「ええ、ちょっと病み付きになっちゃいまして」
吉田がそう答えると、山本がウンウンと笑顔でうなずいてみせる。
「今日も、山本さんのイイ顔をまた見られると思うと・・・」
「何言ってんですか、今日はリベンジしに来たんですよ」
軽口を叩き合いながら手際よく服を脱ぎ、あっという間に全裸になる。
「おっ、立ってますねー」激しい稽古のあとにもかかわらず、二人ともガッチリと立っている。
「へへへ・・・やっぱりここらで一発ぬいとかないと」
山本がはにかむように、自分の元気なものを指さしてみせる。
「大丈夫ですよ山本さん、私がすぐおとなしくしてあげますよ」
「なんだとぉ?」
山本が笑いながら吉田の後ろに回って、吉田をスリーパーで軽く絞め上げる。
さすがにその辺の手際もいい。軽くではあるが、本格的に入っている。
「・・・苦しい苦しい・・・山本さん、何かでっかいのが当たってますよ」
吉田が絞められてちょっと潰れた声を出す。
「ようし、んじゃ今日は吉田さんを落としてがっつり掘らせてもらおうかな・・・」
山本が吉田にスリーパーをキメながらぐいぐいと吉田を揺さぶる。
「・・・・まいった、・・・まいったまいった・・・」
吉田が自分の首に掛かった山本の太い腕を叩き、やっと山本が吉田を解放する。
「この野郎をね、今日はぶっ倒しに来たんですよ。」
山本が隣の吉田の分厚い肩をポンポンと叩く。
そういいながらも、2人の男根はもうガッチリと勃起している。
「・・・わかりましたから、とりあえずシャワーでも浴びてきたらどうですか。
もう今すぐにでも始めたいんでしょ?」
「へへへ、そうですね。」
山本と吉田が仲良く、広いシャワールームに消えていく。
・・・今日も、激しい闘いが繰り広げられそうだ。
道場隅の、ビニール畳の上。
山本と吉田がケツ割れ姿になり、両足をドンドンと踏みならしている。
・・・すぐ全裸のまま始めればいいのに、そこは形式を重んじるらしい。
俺もケツ割れ姿で、2人の様子を観察している。
「・・・ついでと言っちゃなんですが、レフェリーやってもらえますか?」
俺はもちろん快諾だ。言われなくてもそのつもりでいた。
「とりあえず、ギブアップ戦でいいですね。」2人ともウンウンとうなずく。
2人とも、もう目の前にある相手のケツ割れの膨らみをジロジロと見ている。
もう、始めたくて仕方ないのだろう。
「んじゃ、はじめますよ。」
俺がそういうと、2人ともすぐにケツ割れを下ろして端の方に投げる。
「足を組んでください」という間もなく、さっそく足を組み合っている。
「まだ触んないでくださいよ・・・オイル渡しますから。」
俺が端っこにセットされたオイルを持ってきて、山本の右手にたっぷり出してやる。
続いて、吉田。・・・2人ともオイルをたっぷりと受け取り、両手にまんべんなくなじませ
ながら、じいっと相手の方を見つめている。
このオイルでヌルヌルになった手が、カチカチになった竿に強く絡まるのだ。
「吉田さん、ガマン汁垂れちゃって・・・そんなに俺にやられたいですか。」
「山本さんこそガッチリ立ってるじゃないですか・・・これなら一発できめられるな。」
俺の合図を待つ間、吉田と山本が互いに挑発し合う。
「ようし、準備はいいっすね・・・」俺が2人の目をじいっと見比べる。
・・・・・
「はじめぃ!」
俺の一声とともに、吉田と山本が一斉に攻撃を開始した。
《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ》
激しいマラの責め合い。・・・吉田と山本が胸を張って、前のめりにマラを責め合っている。
序盤は互いに様子見が多いが、今日はビンビンに立っているのでいきなり強烈な技全開だ。
互いに左手で根元をつかんで膨張を高め、右手が亀頭の弱いところをこすり上げる。
さすがにベテラン同士、互いの手のひらや指が、効きどころにしっかりと絡まっている。
鼻息も荒く、互いにガッチリとにらみ合って責め合う。
両者の太い腕が合わせて四本、狭いところでぶつかり合いながら動く。
すでにギャラリーが集まりはじめているが、外からは詳しい様子がよく見えない。
・・・山本や吉田の広い背中が小刻みに動くのを、ただ観察するしかないのだ。
「・・・どうっすか山本さん・・・亀頭がプックリふくれちゃって・・・・」
「・・・吉田さんこそ、竿のスジがぶっといっすよ・・・」
第三者から見ると、最初の責め合いは互角だ。
互いに強気で、とても相手に拷問技を受けているようには感じられない。
しかし細部を観察すると、時折山本の右ヒザがズズッと伸び、元に戻るのを繰り返していたり、
吉田の太股が山本の腰を強く挟んで力を入れるのが見てとれる。
「2人ともあんまりこらえないでくださいよ・・・こらえすぎると出ちゃいますよ。」
「・・・だってよ山本さん・・・もうそろそろギブアップしたいんじゃないすか・・・」
「・・・そういう吉田さんこそ・・・息子さんがもう限界って言ってますよ・・・」
2人とも、いっこうに引く気配が見えない。
しばらくそういう状態が続いたあと、突然「うんん!!」という声が道場に響いた。
・・・声を出したのは、吉田だ。
前のめりだった身体がほぼ直角に反り、筋張った両腕の動きも鈍い。
山本の技が、どうやら入ってしまったようだ。
「・・・吉田さん・・・なに、どうしたの・・・」
山本が、先週とはうって変わって横柄な口調で吉田をあおる。
それに応えず、ハァハァと息を続ける吉田。
「・・・ねぇ吉田さん、何かしゃべってよ・・・」
山本の口にはいつにない笑みが浮かび、あざけるように吉田に声をかける。
「・・・うんっ・・・今日はなんか・・・うまいっすね・・・」
「・・・今日はとは何だよ・・・俺はいつもうまいよ・・・」
吉田の声にかぶせるように、山本の低音が響く。
山本が手をグルグルと回す。・・・ごつい手が吉田の弱い部分を遠慮なくこすり立てる。
柔道で鍛えた吉田の広い背中に、深いスジが浮く。
「・・・今日は吉田さんを倒そうと思って、練習してきたんだ・・・これ、強烈に効くでしょ・・・」
軽く背中を反らす吉田にのしかかるように、山本が上体を前傾させる。
「・・・まあ、めずらしく効きますよ、山本さんにしては・・・」
声を震わせながら、何とか吉田が言葉を返す。
「・・・なんだと、こら・・・もういっぺん言ってみろよその口で・・・」
山本が小刻みに攻め方を変える。吉田のヒザがポンポンポンポンポンと動く。
「・・・ああっ・・・あっ・・・・」吉田のせっぱ詰まった声が響く。
「・・・効いてる効いてる・・・効いてるねえ・・・」
山本が満足げに目を細める。・・・勝負になると、途端に人格が変わる男だ。
山本の腕が不自然に動くと、吉田の腰がガクンと跳ねる。
「・・・あああっ・・・」吉田の声のトーンが上がる。
「・・・へへ・・・女の子みてえに、よがってんじゃねぇよ吉田さん・・・」
山本が声にドスをきかせ、道場に声を響かせる。
「・・・俺をイカしてくれるんでしょ、ねえ・・・まだまだ物足りないなあ・・・」
山本の、低いささやき。
吉田の顔がぐっと紅潮し、山本のやや左に曲がった黒マラをがっちりと握り込む。
「・・・よっしゃ・・・こいやおら・・・・」
山本も手を速める。山本と吉田、高速技の叩き合い。
・・・しかし、ほんの数秒のうちに吉田がガクンと痙攣し、また大きく反り上がる。
「・・・どうしたの・・・ほら、どうしたの・・・」
山本がさらに吉田を挑発する。・・・吉田も反撃したいところだが、今はこみ上げるものを
こらえるのでいっぱいいっぱいのようだ。
「・・・吉田さん・・ほら、もうギブアップした方がいいんじゃないの?・・・」
肩で浅い息をする吉田に、優しい悪魔のささやき。
無反応でせめてもの抵抗をする吉田。
・・・しかし、それも長くは続かない。
「・・・・ううお・・・」吉田が腰をねじり、顔を紅潮させて細い息をする。
「・・・くっそ・・・だめだ・・・!!」
吉田がしぼり出すように声を出し、山本のケツをパンパンパンパンパンと叩く。
「一本! それまでぇ!」俺があわてて声を張り上げる。山本がさっと手を放す。
吉田のマラがピクンピクンと動き、吉田が自分の突き立ったマラの先っぽを睨みつけながら、
ハァハァと息をする。
・・・・白いものは出てこない。なんとか間に合ったようだ。
「一本勝ち!」俺が、さっと山本の右手を挙げる。
力の抜けた吉田の身体が、弓なりに反り返ったマラとともに後ろにどさりと倒れる。
「・・・吉田さん、俺の勝ちっすね・・・」
山本が前ににじり寄り、オイルのついた手で吉田の頬をパンパンとはたく。
先週の雪辱を、よほど晴らしたかったのだろう。
「・・・くっそ、やられた・・・・山本さん、今日は何かすごいっすねえ・・・・」
ハァハァと息をしながら、吉田がギュッと目をつぶってつぶやく。
山本が小さい目をますます細めながら立ち上がり、マラを突き立てたまま吉田の顔の横で
ぐっとしゃがむ。
「・・・どうですか吉田さん、・・・今度はフェラでやりませんか・・・」