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リングの上で、2人の男達がフェラの試合をしている。
見ればわかる。先日試合をした高田と、すっかりベテランになったレスラー堀野だ。
高田はいつも変わらぬラガーマンのような体格に、気の好い風貌が乗っている。
堀野は若いころからオッサンとあだ名がついていた顔にさらに円熟味が加わり、もっさりした柔道体型にもさらに脂がのっている。
ヘビー級の男二人がマットの上で折り重なり、互いの男根をしゃぶりあっている。



高田は堀野より5つほど年下だ。堀野も、最近40を超えた。
すっかり堀野もベテランになった。レギュラークラスの試合にも参加するが、血気盛んな若手の挑戦を受ければ、喜んで相手をしてやる。
・・・しかし、若手がどうなるかは、若手の耐久力次第だ。

「・・・ん・・・む・・・」
堀野に乗り上げて積極的にフェラ技を仕掛けていた高田も、時がたつにつれて、だんだん元気がなくなってきている。
試合も30分を超えると、持久力が自慢の高田の竿にも官能のダメージがたまってくる。
堀野は黙って高田のでかいケツを手で支え、ベテランの口技で、後輩の硬直しきった太い竿に、強く柔らかい技を打ち込み続ける。
くわえこまれた高田の竿の根元がひくひくと動き、ぱんと張ったでかいケツの肉が、官能の刺激でもくもくと動く。
鍛えこまれた体毛の薄い太ももが、緩やかに開閉し、ヘビー級の太い足がじたばたと動く。
そして、この男の体重を一本で支える高田の頑丈な男根が、血管を浮かせてはち切れんばかりに膨張している。


高田も、堀野の竿を一心にしゃぶっている。
効いてるはずだ。若い選手が相手なら、相手がどんなに頑張っても20分で崩れ落ちる。
しかしそんな高田の技も、鼻から懸命に酸素を取り込みながら、足をばたつかせながらでは、うまく機能していない。


最初は、高田もよく戦っていた。開始2分で堀野を強引に組み敷き、緩急をつけた高田のフェラ技に堀野も強く勃起し、5分後と7分後には連続でダウンも奪った。
高田の強引なフェラ技に顔を右にそむけ、団子っぱなを膨らませて放出をこらえる堀野の様子に、誰もが高田の下克上劇を想像した。
・・・しかし、今ではこんな様子だ。


下から高田を抱え込む堀野の毛深い足は大きく開き、その中央で上を向いた堀野の竿が、自信たっぷりに勃起している。
時々、堀野が腰をぐいぐいと突き上げる。攻めて来いという挑発か。
しかし、真っ赤に怒った高田が堀野の竿をくわえこむと、合わせるように堀野のバイブが襲いかかる。

いまや、高田は堀野の竿を、かろうじて口にひっかけている。
カリの張った堀野の亀頭が、裏筋を見せて半分口から出ている。
高田の猛攻を耐えきった堀野の亀頭は、紫色に皮が張って、プックリふくれている。

レギュラークラスの試合では、先週も中年ビルダー栗原との長時間にわたる攻めたたき合いに屈し、先にお漏らしKO負けを喫してしまった。
しかし、若手相手なら、まだいける。
レギュラー戦で思い切り放出負けするところを若手に見られた直後だけに、ここで負けてはならない。



「《ずぶり》おぅっ!」
いきなり竿を喉に沈められ、高田の背中がぐんと反りかえった。

高田がくわえていた堀野の太い竿がボロンと解放され、中年の緩い腹にパチンとぶつかる。



「・・・ダウーン!」

沸き返る仲間たちの歓声の中で、高田が堀野の猛烈なバイブを食って、反りかえりながら震えている。
ダウンしてしまった。・・・鍛え上げられた高田の太い腕がマットにつっぱり、筋を見せてプルプルと震えている。
腕立て伏せの状態で力をこめているせいで、分厚い胸板が丸く膨れている。
その胸板の上で、気の強そうな高田の顔が、真っ赤に紅潮しながら前を見すえている。
20代の連中なら恐れをなして近づけない高田のコワモテの顔が、少し視線をトロンと溶かして前をぼうっと見る。

高田の丸太のような足が大きく開き、マットに突っ張ってでかい腰を懸命に持ち上げている。
そんな高田の腰に、がっちりと取り付く堀野。
高田のタマの裏から、強く怒張した竿が見える。
・・・セックスなら強い武器でも、今は相手の技を敏感に脳に伝える、ただの太いアンテナに過ぎない。

「はっ、あ・・・」

オーナーが構えたビデオカメラの前で、高田が気の強そうな太い眉を強く寄せ、頭をぶんぶん振る。
ビデオに映る高田の顔は、時には鬼のようにこわばり、時には女のように切なくゆがむ。
いい試合のビデオは、試合場の大きなテレビに続けて再生され、戦いの雰囲気を盛り上げるのに使われる。
先週は、自分が仕留めた藤岡のよがり声と顔が、アップになって流されていた。

(来週は・・・まさか俺が・・・)



「高田さーん、がんばれー!」
「高田さん、力を抜いて! 息を整えろ!」
30代から50代までの男たちが、リングサイドで口々に高田の応援をする。
選手仲間たちだ。これまで何度もリングで試合をしてきた。
巷では責め師でならしている男達だが、このリングに高田と上がれば、だいたいのやつがボロボロにレイプされ、プライドをずたずたにされてリングを降りていく。

こんなリングで、素っ裸でいかせ合いを繰り広げる男たちだ。気の好い奴が多い。
でも、リングの上では別だ。自分が優勢に立てば、いやがる体をマットに組み敷いて、腰が立たなくなるまでボロボロにレイプしてやる。
そんな高田が、こうやってベテランの餌食になって、声を上げてあえいでいる。
彼らの頭の中では、どんなことを考えているのだろうか。


高田は強靭な持久力が身上だが、同じく持久力の強い堀野の攻めを30分食らい続けたせいで、すでに精神力が擦り切れている。



突然、堀野が高田の膝に一気に体重をかける。
突っ張っていた高田の膝が突然の負荷で曲がり、マットにずんと膝が落ちる。
高田の太竿が、堀野の口に深く刺さる。


「がはぁっ・・・・・!」


高田の声が急に高くなり、ライトのほうを向けて強く反りあがった。

「《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ》あああああああああっ! がああああああああっ!」
堀野の猛攻。深くつきこまれた高田の竿を喉に沈め、堀野がぐいぐいと頭を振り立てる。
膝と一緒にひじもついてしまった高田が、分厚い堀野の体の上でビリビリと震える。
高田が目をぎゅっと閉じ、イヤイヤをするように顔を左右に振る。
放出負けを、いやがっている。 しかし、高田がイヤがればイヤがるほど、堀野は興奮して頭を振り立てる。
ここは、フェラ職人。一度落ちた獲物は、決して逃がさない。


「あっ・・・あっ・・・あああっ・・・!」
高田が目を大きく見開き、口をパクパクと開閉する。
すでに、忍耐力のキーが壊れている顔だ。高田がみんなの前で放出負けするのを拒否しながら、でも最後の段階に向けて、一気に理性が押し流される。

「高田さん! 負けるな! 力を抜け!」
そう声をかけながらも、誰もが数秒後に起こることを正確に予測している。


「あっ・・・・あああああっ!」
高田の腰から、官能の波が押し寄せる。


「やべぇっ・・・いくううううううううう!!」

高田の声を聞いて、堀野が上に乗り上げた高田の竿から口を放し、立ちきった高田の太竿を右手に持って頭を左によける。
次の瞬間、高田の太い足が強くつっぱる。
つっぱった足と足の間で、高田のでかい男根から白い液体がジュジュッと噴き出し、堀野の右耳をかすめるようにマットにぶつかった。


「《ジュジュッ》・・・いっぽん! ・・・それまでぇ!」


レフェリーの声とともに、高田の体から力が抜け、下になった堀野の分厚い肉体にドスンと崩れ落ちる。

堀野の体の上で、ピク、ピク、と痙攣する高田。
すでに、全身の力が抜けている。 力なく開いた高田の太い足の間で、放出し残された白い液体が、まだ強く勃起した竿の先からドロッと垂れ落ちる。




「一本勝ち!」
レフェリーが、堀野の太い腕をぐいっと上げる。
堀野は、各パーツの大きな濃い顔をニコッとほころばせ、両手を挙げて観衆の拍手と歓声にこたえて見せた。




「くっそ、勝てねえ・・・」

仕事を終えた堀野が、ノッシノッシと大股でシャワールームに消えていく。
それをしり目に、高田が大きな背中を精一杯縮め、マットをティッシュで拭いている。
たっぷり出してしまった。オーナーも横からビデオカメラを構えていたから、自分が蛇口のようにザーメンを噴き出すところをしっかり撮られてしまったはずだ。

「さあ、次は俺たちだな!」
リングの下で、知らないオッサンたちがパンパンと両手で顔をたたいている。
知らないオッサンたちだが、最近よく顔を見かける。さほど竿は大きくないが、ぶりっと皮の張った頑丈な竿をしている。
最後はKO決着になるが、勝つにしても負けるにしても、長期戦が多い。
とはいえ、レギュラーでのランクはさして高くない。いずれ、自分にも対戦のお呼びがかかるだろう。
いかせ合いが大好きなオヤジたちだ。強烈なKO勝ちも、痛烈なKO負けも数知れず経験している。
いずれも試合巧者だ。どっちが勝っても、すごい試合になるだろう。


・・・いや、こんなことを考えている場合ではない。すぐに、次の試合が始まる。
俺は早く自分が出したザーメンをぬぐい、このリングを降りなければならない。

オッサンたちの横で、毛深く太い腕を組んで、まっすぐ見つめている男がいる。
・・・藤岡だ。 自分が昇天する様子を見て、何かをつかもうとしているのか。
(アンタには無理だよ、オッサン・・・)
そう考えながらも、藤岡が最後に自分にかけた技を思い出す。

藤岡に乗り上げながらの、乳首と竿の2点攻め。・・・俺は相手に乗り上げたまま、あやうく出してしまうところだった。
あのときは、俺が勝った。・・・でも、もし藤岡のフィニッシュが遅れていたら・・・。

藤岡と、目が合う。藤岡の眉が、ぐいっと上がる。
何かをつかんだというのか。 ・・・いったい、何を考えているんだ。

(考えるな・・・オッサンは俺の敵じゃねえだろ・・・)

そう考えながら、粘る液体を苦労してふき取りながら、高田のいったんしおれた竿が、むくむくと膨らみ始めていた。

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